Model 107

1985年の107
じっくり時間をかけてお気に入りの一台に仕上げます。

留萌駅 留萌本線 9月2日 2015年

2016-03-07 | Weblog
留萌本線 留萌駅にやってきました。

営業キロ数 66.8Kmは筑豊本線の66.1Kmに次いで短い本線?という称号を持ちます。

どうせなら800mをどこかで切り詰めて“日本一”にしてしまえば…などと思ったりしたこともありました。

しかし…それを望んだわけでは無いのでしょうが、2016年にはその“日本一”の称号を手にしてしまう危機に晒されているのが「留萌本線」であります。



そのような危機に瀕している留萌本線の廃止予定区間の駅を今のうちに鑑賞しておこうと、志文から留萌まで雨の道央道、留萌自動車道を水飛沫に包まれながら走ってきました。



留萌駅前です。

留萌本線の中核となる駅だけに規模の大きな駅です。

2階には「FMもえる」というFM局が入居しています。



留萌本線は起点を深川駅とし、終点は増毛駅となっています。

留萌駅は本線の起点駅ではなく中間駅ではありますが、その本線名となっているのは、かつて留萌駅には「羽幌線」「天塩炭鉱鉄道」「留萌鉄道臨港線」などの路線を有する一大ターミナル駅であったためではないでしょうか。



有人駅 社員配置駅であります。

窓口で入場券を購入しホームに出ます。

「硬券」ですよ。

廃止区間の「記念乗車券セット」もありましたが…天候のせいでしょうか、購入する気にはなれませんでした。



1番線ホームには立派な筆書きの駅名標が柱に掲げられています。



そしてその先に跨線橋の上り口があります。





早速、跨線橋を上ってみます。

鉄骨材とコンクリートで形成された無機質な感じの跨線橋です。



跨線橋の連絡通路から増毛方面を見ます。

かつては多数の貨物側線を有した構内、転車台も設備されていたようですが、その痕跡はここからは窺い知ることは出来ません。



こちらが深川方面となります。



連絡通路も無機質なスチール材で構成されています。

この連絡通路は、かつては羽幌線ホームへと延びていたそうですがいまは突き当りとなりその痕跡は見えません。



2番線ホームに降りてきました。

ほとんどの列車は1番線ホームを使用し、2番線ホームは一日一回ほどしか使われないようです。



ホーム下の路盤の草むらには、レールがほんの僅か顔を出しています。



ここから跨線橋を見上げると…なるほどかつて羽幌線4.5番線ホームへと延びていた通路が切断されたような痕跡が見えます。



もう列車はやってこない3番線のホームにも柱用ホーロー駅名標が掲げられています。



かつて規模の大きな駅だっただけに、今日の零落が物悲しさを増幅します。

2016年には留萌→増毛間が廃止されると、この駅が留萌本線の終着駅となってしまいます。

構内に車止めが設置され、この駅名標も書き直されるのでしょう。



SLすずらん号のヘッドマークが展示されています。



すずらん号の説明パネルの下には、留萌駅構内で使用されていたレールが展示されているのですが、興味の無い方には何のことか分からないでしょうね。

テネシー社製のレールのようでした。



駅待合所内には、そば屋さんが営業していました。

ちょっと気を惹かれましたし、営業に協力したい身持ちもありましたが、「移動中は食事はしない」という信条なので我慢しました。



駅舎内部の様子です。

利用客の姿があります。

このお客さんたちは14:21発の増毛行きを利用するお客さん達のようでした。

留萌→増毛間の廃止のニュースで地域利用客に加え、レールファンのお客さんも増えているように見受けられました。

留萌駅の「萌」という漢字は以前は「萠」という字が使われていました。

読みは「るるもえ」→「るもえ」→「るもい」となったそうです。


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