♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■喜び叫びながら刈り取る / 福井 誠

2020年04月01日 | Weblog

2020/2/19放送

  世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか、福井 誠です。

 継続は力なり。聖書を一日一日と読み進むなら、不思議にも自然に養われていくものがあるものですね。今日も聖書を開いてまいりましょう。詩篇126篇5節から「喜び叫びながら刈り取る」と題してメッセージをお伝えいたします。

 「涙とともに種を蒔く者は 喜び叫びながら刈り取る。

 この詩篇は明らかにイスラエルの歴史上の出来事としてはバビロン捕囚からの帰還を背景としていますね。かつてイスラエルはバビロン帝国に侵略され、多くの住民が捕虜としてバビロンに連れ去られました。いわゆるバビロン捕囚ですね。その約70年後のこと、イスラエル人は祖国に戻ることが許されるのです。彼らはバビロンから帰って来てエルサレムに到着すると、あまりの嬉しさで喜び一杯となりました。この歌が作られた背景です。彼らはその時の心境を言い表して、何か夢を見ているようであった、と言っていますねえ。実に戦争に負けて、捕虜として70年も異国の地で暮らし、祖国に戻ることが許された。その出来事はまさに神様の格別な憐れみと導きなくして起こり得なかった、というわけです。

 ところがその夢は急に冷めてしまいます。というのも、彼らを待ち受けていたのは荒れ果てた町の再建、そして食料の確保という現実でした。彼らはもはや捕囚という不名誉な過去からは解放されましたが、長い間放置され荒廃しきった時に鋤を入れ耕し開墾する辛い生活に直面したのです。しかもまともにも農耕器具と呼べるものもないばかりか、そもそも大都会バビロンで農業とは全く無縁の生活をしていた彼らは、種蒔きから学ばなくてはならなかったのです。

 そしてさらに労苦の中にあった彼らを打ちのめすように不作という不幸が襲いました。自然も彼らの味方はしてくれませんでした。けれども彼らは、「 涙とともに種を蒔く者は、喜び叫びながら刈り取ろう。種入れをかかえ、泣きながら出て行く者は、束をかかえ、喜び叫びながら帰って来る。」(5節、6節 新改訳第三版)と歌いながらこの困難を乗り越えていくのです。

 神に期待し信じる者の強さがそこにありますね。人生、「喜び叫びながら刈り取ろう。」と信仰を持って前に向かって進みたいものですね。

 では良き一週を祈ります。

 (PBA制作「世の光」2020.2.19放送でのお話より )

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  さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。 
  
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