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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■王と負債のあるしもべ -2- / 関根弘興

2023年06月07日 | Weblog

2023/3/22放送

 「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。

 イエス様は赦しということについて、「七回を七十倍するまで赦せ」と話されました。そして、王様に1万タラント ---6000億くらいでしょうかねえ--- 多額の負債を負っていたしもべ・家来のたとえを話されました。

 このしもべは、王に厳しく返済を迫られましたが、その額は到底返済できるものではありませんでした。何と、王は途方に暮れていたこのしもべを見て可哀想に思い、すべてを免除してやったのです。このしもべは大喜びです。

 しかし話はこれで終わりませんでした。王様に多額の負債を免除してもらったこのしもべが外に出て行くと、同じしもべ仲間で、彼から100デナリ ---そうですねえ100万円ぐらいですよねえ--- 100万円ぐらいの借りのある者に出会ったわけです。すると何とその人を捕まえて首を絞めて、「借金を返せー!」と迫り、相手が「もう少し待ってくれー」と懇願しているのに容赦せず牢に投げ入れてしまったというのです。

 ひどい話ですねえ。100デナリというのは、1万タラントの60万分の一の額です。しかも、もとを正せば、その貸したお金も王から借りたお金の一部なわけですよねえ。自分は考えられないほどの額を赦してもらったのに、自分の仲間に対しては決して赦さない、というわけです。

 すると、このことを知った王様はどうしたでしょうか。王は、すぐにこのしもべを呼びつけ、「悪い奴だ!」と怒りました。王はこのしもべが多額の借金をして返すことができないと分かった時には、「悪い奴だ」とは言っていませんでしたよね。しかし、このしもべが仲間を赦さなかったことに対しては、強い口調で「悪い奴だー!」と叱責したのです。そして借金全部返すまで彼を獄吏に引き渡したという、そういうたとえ話をイエス様はされたわけです。

 このしもべは自分の努力や頑張りで負債を返すことはできませんでした。ただ王様の大きな憐みによって莫大な借金を免除され、赦されたのです。ところがこのしもべは、自分の背負っていた負債よりもはるかに小さな負債を負っている仲間を赦そうとはしませんでした。それは王様から受けた恵みをすっかり忘れて、まるで自分の借金を全部自分で返済したかのような高慢な態度を取ったわけです。

 イエス様はこのたとえ話から、お互いに赦し合うことの大切さを教えられました。なぜなら私たちを無条件で赦し受け入れてくださる神様がいてくださるからです。

 ですから私たちが神様からの一方的な赦しを受け取った者として、互いに赦し合い生きていくこと。これがクリスチャン・ライフの特徴なのですね。


 ( PBA制作「世の光」 2023.3.22放送でのお話しより )


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さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのもいいんじゃないかなあ。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。でも、新型コロナ禍で集まるのを制限したりオンラインの集まりに切り替えたりしているかもしれません。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。
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 このサイトは URL名として   http://yonohikari.biblica.info  が使えます。携帯からもこのURLでどうぞ。

 


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