2023/3/24放送
「世の光」の時間です。お元気でお過ごしでしょうか? 関根弘興です。
イエス・キリストが話されたたとえ話から、お互いの人生を考えていきましょう。イエス・キリストは、こんなたとえを話されました。
ぶどう園の主人が朝早く市場に行って、1日1デナリ ---ま、一日分の労賃ですね--- 、1デナリの約束で労務者を雇いました。それから9時頃と12時頃と3時頃にも市場に行って、「相当のものを上げる」という約束でそれぞれ労務者を雇ったのです。そして何と夕方の5時頃、もう仕事が終わりかける時間ですね、その時間に労務者を雇ったというのです。
当時、ぶどうの収穫は8月から9月にかけて行いました。9月の下旬から10月にかけては雨期を控えているので、その前に収穫するのです。太陽の下で働かなくてはなりませんでした。重労働です。でも、このたとえ話に登場する主人は午前中に人を雇うだけでなく、午後にも、何と仕事が終わりそうな5時頃にも雇ったというのですねえ。
朝早く仕事を貰える人というのはどういう人でしょうか。普通は若くて強くて元気な人、長時間炎天下の労働に耐えられる人です。9時はどうですか? その次に強い人ですね。では夕方の5時に雇われるというのはどういう人でしょうか。この人たちは一日中誰も雇ってくれず途方に暮れているような人です。体力がなさそうにも見えますよねえ。使いものにならないって思われたかもしれません。でもこの人たちはかすかな望みを持ちながら市場に立っていました。
そして仕事が終わり、日当が配られていきました。何と一番遅く来た人たちが順に1デナリが渡されたのです!
朝早くから来た人は、これはたくさん貰える!と思いました。しかしその人も1デナリだった、というお話なんです。
何だか不公平に思えるようなたとえですねえ。この人たちを雇った主人という者は、神様がどのような方であるかを表しているのです。神様は、夕方の5時に市場にいた弱い小さい、まるで役に立たないと判断されているような人に、「あなたがたもぶどう園に行きなさい」と声を掛け、招いていくださる方だというわけですねえ。この世の中では、優秀で力があり強い者が優先されます。しかし天の御国はそれとは全く違う光景を見る、というのです。
何だか勇気づけられませんか? 私たちは朝早くから働くことのできる時代もあれば、夕方のわずかしか働けなくなってしまうそんな弱さを覚えるときもありますね。でも神様はそんなときにも、優先してあなたを招き支えてくださるお方です。いゃー、勇気づけられますねえ。
( PBA制作「世の光」 2023.3.24放送でのお話しより )
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