♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して72年、
PBA『世の光』を文字で 

■すっきり祈る / 福井 誠

2013年04月04日 | Weblog
2013/4/4放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「すっきり祈る」です。それでは第一サムエル記1章17節18節から読んでみましょう。

 エリは答えて言った。「安心して行きなさい。イスラエルの神が、あなたの願ったその願いをかなえてくださるように。」 彼女は、「はしためが、あなたのご好意にあずかることができますように。」と言った。それからこの女は帰って食事をした。彼女の顔は、もはや以前のようではなかった。

 サムエル記の最初に登場するエルカナという人がいます。彼は二人の妻を持っていました。

 旧約聖書には時々こういう例が出て来ます。もちろん聖書が一夫多妻制を認めていたという訳ではなく、これは当時の習慣で、妻が不妊の女であった場合、お家存続のためになされた例外的なものでした。ですからこのような制度はエルカナの二人の妻たちの間に起こった問題がよく物語っているように、家庭に複雑な問題を引き起こすことがたびたびでした。

 エルカナの最初の妻はハンナと言い、不妊の女でした。そこでエルカナは二人目の妻を娶りました。ペニンナです。しかしこの女性、子どもが生まれると、わざとハンナを苛立たせるような態度を取ったのです。子どもを持っていてもハンナほどには愛されていないという思いがそうさせたのかもしれませんね。

 ハンナはそのたびに悲しい思いにさせられ、神殿に来て祈りました。神殿はユダヤ人にとって神がおられるところ、神がすべての民の祈りを聞いてくださるところでした。そこでユダヤ人は神殿で祈り、神に自らの必要を打ち明けることを常としていたのです。

 この日ハンナも神殿で心を注ぎ出す祈りをしました。神殿に行った祭司エリがその様子を心配し、ハンナの心の必要を感じたのでしょう。「安心して行きなさい。神様がその願いをかなえてくださいます。」と優しいことばをかけました。

 しかし既にハンナは神様が自分の祈りを聞いてくださったと確信していたようでした。声をかけられ、そして家に戻ったハンナの顔はもはや以前のようではなかったと言います。祈ってすっきりしたハンナの姿がそこにあります。あなたも教会へ行って神に祈り、すっきりしてみませんか?

(PBA制作「世の光」2013.4.4放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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