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 ♪ラジオ放送・文字版「世の光」

   1952年以来、キリスト教会が協力して全国民放ラジオで放送して73年、
PBA『世の光』を文字で 

■神が陣営に来た / 福井 誠

2013年04月25日 | Weblog
2013/4/25放送

 世の光の時間です。いかがお過ごしでしょうか? 福井 誠です。今日のバイブル・メッセージは「神が陣営に来た」です。それでは第一サムエル記4章7節から読んでみましょう。

 ペリシテ人は「神が陣営に来た」と言って恐れた。そして言った。「ああ困ったことだ。今までこんなことはなかった。」

 サムエルの時代、イスラエルがペリシテ人と戦争状態にありました。どちらかと言えばペリシテ人が優勢でした。そんなペリシテ人がイスラエルを挑発したのでイスラエル人はやむなくこれに対抗しましたが、結果はさんざんでした。分りきったことでしたねえ。負けたイスラエル人が考えたことは、戦場の陣地に大切なものが欠けているということでした。つまり主の契約の箱、かつてモーセの時代に造られて神が臨在する象徴と考えられた主の契約の箱が無いから負けたのだと言うわけです。

 そこで彼らは当時イスラエルの礼拝の中心地であったシロという場所に人を送り、そこから主の契約の箱を陣営に運び入れたのです。どうも迷信的、単純ですね。

 しかし対するペリシテ人の姿もまた滑稽です。契約の箱がイスラエルの陣営に持ち込まれると、「神が陣営に来た」と恐れをなして「ああ困ったことだ」と慌てふためくのです。ただ、ペリシテ人はイスラエル人よりもちょっと理性的ですね。彼らは気を取り直して奮い立って、「男らしく振る舞って戦え」と名神的な恐れを打ち消して戦い、ついにイスラエル人を打ち負かしてしまうのです。

 一体この物語は何を教えようとしているのでしょう。神の箱を信じるのが迷信的だというのは分りますね。だから神を信じるのを迷信的で人生自分で奮い立って切り開くしかないのだ、自分を信じろ、ということでしょうか。

 著者の意図はそうではないでしょう。むしろイスラエルのために契約の箱よりもかつて契約の箱を用意された神御自身を認めていくことを教えようとしたのでしょう。目に見えない神をはっきりと認めて、どこにあっても神ご自身に直接救いを求めていく、それが必要だったのだと教えようとしたのでしょうね。

 神らしいものに頼るのではない。神ご自身に信頼したいものですね。

(PBA制作「世の光」2013.4.25放送でのお話より )

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 さて、この番組を制作しているPBAの「世の光」の係りでは分りやすい聖書通信講座を用意していて、初めての方には無料の入門コースがお勧めとの事。詳しくはPBAに案内書を申し込みましょう。日曜日に教会を覗いてみるというのはお勧め。こっそり覗きたければ一人で。それとも友だちをけしかけてつるんでもいいし。日曜日は大抵、朝10時か、10時半頃からお昼頃まで集まっていて誰が行ってもオーケー。事前の連絡なしでもちょっとのぞかせてくださいと言えばいいでしょう。PBAに聞くと近くの教会を紹介してくれるので、気軽に問い合わせるといいでしょう。問い合わせ先は、mail@pba-net.comです。

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