百聞百見

ふじもと百男の政治活動日記

東条川疏水の日シンポ 子育て応援まつり

2016年11月24日 05時06分58秒 | 日記
 23日(水)、今日は勤労感謝の日、新嘗祭の日だ。そして、「東条川疏水の日」でもある。
 朝、強風が吹いていた。日の丸の旗を玄関に掲げたが、強風でポールの据え付け部分がきしむほどだった。

 

 9時過ぎに「加東市地域子ども秋まつり会場」の社中央公園ステラパークへ。冷たい風が吹きつけるなか、子育て応援ネットワークの皆さんが忙しそうに準備の真っ最中だった。「テントは危ないなあ」と思いながら、老人会の男性役員さんと一緒に設営を手伝う。突風で一張りのテントが吹き上げられ、数メートルも飛ばされた。急いで走って行き、支柱から天幕をはずし、みんなで片付けた。
 そんな状況で、一応準備も整い、福田幼稚園児の元気なよさこい踊りで開幕。続いてステージでは主催者、来賓の挨拶が始まった。しかし、会場ではたこやきやぜんざい、うどんなどの食べ物、紙ひこうきや皿まわしの遊びも始まり、子供の歓声や走り回る姿が。ステージの上だけ別世界だった。餅搗きも始まり、私もあずきいっぱいのぜんざいをいただき身も心も温まった。

 午後1時、小野市下東条のコミセンで行われた「東条川疏水の日シンポジウム」に出席した。
 昨年、東条川疏水が全国疏水百選に選ばれてから10周年を記念して開催された東条川疏水ネットワーク博物館のオープンシンポジウムで、11月23日が「東条川疏水の日」として制定された。この日は東条川疏水の要となっている鴨川ダム(東条ダム)が完成した昭和26年11月23日を記念したもの。昨年は加東市で、今年は小野市で開催された。
            

            

            

 オープニングは女性音楽グループ「オレンチェ」による「東条川讃歌」と「東条川よありがとう」の歌。そして、東条川疏水PR映像が紹介された。陸、湖、空から眺めた疏水の光景は圧巻だった。続いて、小野、加東の4小学校の疏水学習の発表。ダムや池、水路などを実地に調査し、その歴史や役割、暮らしとのつながりなどをしっかり調べ、壁新聞などにまとめていた。子供達の驚きや感動が伝わってくるようだった。
 2部では、建築、祭り、アートの3つの視点から疏水についてのリレートークが行われた。内藤正克氏(小野市)は流域の近代公共建築などについて、針木功氏(加東市)は西戸百石踊りの復活と保存について、今村文彦氏(神戸芸工大教授)は疏水に関わるアートプロジェクトについて、それぞれ疏水文化について紹介した。聴いていて、疏水をめぐり、流域の文化、身近な何気ない自然や歴史、伝統などの再発見、価値を見出し、発信していくこと、疏水を軸に住民協働による地域の価値の再発見、掘り起こし作業を継続的に行っていくことが大切だという感想をもった。
 ダムやため池、水路網、そして田圃という壮大な水のネットワークは、稲作、米づくりのために築かれてきたものだ。水を引いて、土地を開き、田圃をつくって米をつくる。日本人はこの営みを続けてきた。その営みの中で、独特の文化を育み、守ってきた。決して農業者だけの農業施設ではない。水を源である山も、そして川といった自然も含めて疏水は日本人全体の共有物であるという認識を広げていき、みんなで守っていきたい。
 

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