23日(日)、朝、玄関に国旗を掲げる。今日は勤労感謝の日。新嘗祭。教師だった頃、祝日の前には、その趣旨や由来を指導してきた。日本が戦争に負けて、歴史や伝統、文化に由来する祝祭日がGHQの指示で廃止され、国民の祝日として、皇室祭祀とは切り離された名前になって定められた経緯なども教えた。勤労への感謝は大切なことである。しかし、占領下にその国の歴史や伝統に由来する祝祭日を廃止することは許されるものではない。
午前は、県立やしろの森公園の収穫祭に。好天、紅葉、連休中日の好条件下、家族連れで賑わった。これほどの賑わいは初めてだ。社高校生の森の中のお話コーナーで子供達と一緒に紙芝居を見た。地元上久米地区の皆さんの恒例のおでん、うれしの友の会の皆さんの餅つき、おはぎ。国際ソロプチミスト北播磨の皆さんのラムネやコーヒーなどスタッフや多くのボランティアグループの皆さんが収穫祭を盛り上げて下さっていた。
午後、東条とどろき荘で開催された第8回加東市吟剣詩舞連合会の合同発表会に出席しお祝いを述べた。自作のふるさと加東を詠んだ詩吟を披露する人もおられた。同じく、県立嬉野台生涯教育センターでは、うれしの友の会の設立35周年を記念して「北はりま芸能まつり」が開催された。和太鼓、ハーモニカ、琴と尺八、銭太鼓などが披露された。
3時過ぎ、小野市下東条コミセンで開催された東条川疎水ネットワーク博物館の「東条川疎水トークライブ&カフェ」に出席した。水利の専門家をはじめ、郷土史、地域文化、大学生などネットワークに参加している様々な立場から、東条川疎水への思いやネットワークの今後の展開について話し合った。日が暮れる頃、LEDの点灯が行われた。来年は疎水百選に選定されて10周年を迎える。
ところで、長野県北部で起きた地震は、糸魚川静岡構造線上の活断層が原因だったようだ。朝になり、その被害が大きかったことが明らかになってきた。これから冬、年末を迎えるという時に地震が人々の生活を破壊した。死者が出なかったことがせめてもの幸いか。あらためて、この国土に生きる限り、自然災害から逃れることはできない、如何に備えるか、防災、減災を忘れてはならないことをかみしめた。