ふじもと百男の「百聞百見」を始めます。第1話は、「子ども見守り隊」の話題です。
私は去年の3月末に教職を退職しましたが、その後、子ども見守り隊に立ち始めました。自宅のすぐ近くに加東市立社小学校に通じる「学校道」とよばれる通学路があり、その交差点に立っています。ここを通過する通学班は10班あり、毎朝、7時30分から約30分ほどの間に通り過ぎて行きます。
私の立っている地点から見える2ヶ所の交差点にも見守り隊のマークである緑の帽子を着けた方が立ち、互いに会釈をしたり、安全旗を振ったりして朝の挨拶を交わします。子ども達も顔なじみになっているので、「おはよう」「行ってきます」と元気よく挨拶をして登校します。
この見守り隊が始まってから「安心しています」という保護者の声をよく耳にします。地区ごとに見守り隊の方法はいろいろ工夫されているようですが、どこも熱心に取り組まれています。例えば下校時刻になっても子どもが帰って来ないときは、まだか、まだかと自然に学校の方に足が向き、隣の地区の見守り隊のところまで出迎えに来てしまうということがあったほどです。
私は朝の時間しか立っていませんが、登下校時に通学路の各ポイントで互いに視界に入る範囲のところに緑の帽子が目印の見守り隊が立って、子どもの安全を守っている。子どもの安全が脅かされているという今日の社会状況を考えると、まさに見守り隊は、子どもの安全を守る地域の大きな力になっています。今日も子ども達の顔を見るのを楽しみに立ちます。