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富士急行に乗る

2012-10-06 23:15:35 | 鉄道・公共交通/趣味の話題
東京都日野市に行く用事があったが、用件自体は午後3時開始と遅めなので、朝早く家を出て富士急行に乗ることにした。日野市は八王子の少し手前で、東京都心に出るのも山梨に行くのも大して変わらない地理的条件だ。それなら、この機会に未乗路線の富士急行に乗っておいたほうがいい。

それに、こんなことを言ってはなんだが、東日本大震災を受け、富士山噴火の可能性は劇的に高まっているとされる。もし近い将来、大噴火となれば、富士急行は復旧もできず廃線になる恐れもある。「あのときに乗っておけば…」などと後悔するのは避けたいと思ったこともある。

新幹線を大宮で降り、8時53分発快速「むさしの」乗車。八王子で特急「かいじ101号」に乗り換える。本当は大月行き快速があればよいのだが、八王子以西は極端に列車本数が少ないため、やむを得ない。

八王子駅のホームで、かいじ101号到着とともに「今日は、かいじ号の自由席が大変混雑しております。グリーン車を除く指定席車のデッキ、通路にお立ちになっても結構でございます」と告げるアナウンスが流れる。初めから「立て」なんて放送は初めて聞いた。何でこんなに混んでいるのかと思ったが、思い返すと今日は3連休初日、しかも午前中で好天と来れば、混まない方がおかしい。

予想通り、座席は全く空いていないが、それでもデッキの車窓が見える場所を確保できた。乗車時間は30分ちょっとだからどうということはない。

大月に到着。乗り換え客で券売機が大変混雑しており、八王子で河口湖までの通し切符を買っておいてよかったと思った。富士急行もそうだが、富山地鉄や島原鉄道などのように、地方私鉄でも旧国鉄時代から特急や急行列車の直通運転を受けていた路線は今なお連絡運輸(通しでの切符発売)をしているところがほとんど。現在でも連絡運輸があるに違いないと踏んで通し切符を確保しておいたのだ。

大月からは「フジサン特急5号」乗車。この列車も混んでいて、やっとデッキに立ち位置を確保。田野倉駅では快速を待避。禾生駅でも普通を待避と、どちらが優等列車かわからない。ようやく相手列車を待たせて通過したと思ったら、待たせた相手は特急。もはや列車種別など全く無意味という、ある意味恐ろしいダイヤだ。

富士山駅で列車方向が変わる。もともとこの駅は昨年まで富士吉田という駅名だったが、富士山観光の拠点であることをアピールしたいと駅名改称した。列車は河口湖に到着した。

河口湖では1時間ほど時間があったので、駅の中や周囲を散策。時間があれば河口湖に行き、温泉に入り、さらには泊まりたいがそういうわけにも行かない。駅の中の飲食店で、ご当地メニュー「吉田のうどん」を食す。太くてコシのある麺のためか、これ1杯で満腹になる。麺の太さは、どう見ても普通のうどんの2倍はあった。

12時54分発の快速「富士登山電車」で折り返す。快速だが座席定員制で、事前に「着席券」(整理券)を購入しておかないと乗車できない。驚いたのは、快速でありながら河口湖~大月の所要時間が39分であることだ。往路の「フジサン特急5号」が10時43分大月発、11時34分河口湖着で51分かかっているから、特急より快速のほうが速いことになる。やはり列車種別は全く無意味だ。

大月からは「かいじ112号」で八王子へ。青梅特快に乗り換え日野市に着く。日野市での所用をすませた後、帰宅。

【完乗達成】富士急行(大月線、河口湖線)

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