PCR検査主義の敗北宣言


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PCR検査主義の敗北宣言

 WHOが最初に世界に発信したのはPCR検査を徹底的にやって感染者を見つけて隔離することだった。WHOのブレーンとして感染に関する専門学者が居て、その主流がPCR検査主義である。ヨーロッパや米国はPCR検査を始めたが新型コロナウイルスの感染は予想以上に拡大した。PCR検査による隔離では感染拡大を防ぐことができないので都市封鎖のロックダウンをやったのである。しかし、ロックダウンをしても感染は拡大した。
 PCR検査の最大の欠点は検査時間が長いことと、専門家でないとできなくて検査技師が少ないために多くの検査ができないことである。1000万件どころか200万件検査をした国は米国だけである。新型コロナ感染拡大にPCR検査が追い付いていないのが実情である。無差別のPCR検査をして感染者を隔離するというやり方では新型コロナ感染を封じることはできない。検査主義は破産状態である。敗北したのである。であってもPCR検査を主張する専門家は破滅を認めない。あくまでもPCR検査を主張するのである。

安倍首相が緊急事態宣言をした時、「甘い」「遅い」の批判がマスメディアで溢れ。米国やヨーロッパの医療専門家から米国やイタリア、イギリスの現実が2週間後の日本であるとの指摘が日本の報道で紹介された。すでに2週間が過ぎた。感染爆発は起こっていない。それどころか感染者、死者の増え方も非常に少ない。感染爆発の逆であった。
日本が感染爆発をすると予想した専門家たちは予想が外れたことを日本に謝罪するべきである。しかし彼らは謝罪しない。謝罪すれば予想が外れた彼らの理論の間違いを認めることになる。自分の理論をひていすることは専門家にできるはずがない。
イギリスのキングス・カレッジ・ロンドン大学の教授で公衆衛生の第一人者である渋谷健司氏は
感染者数が急増していないのは、検査数の抑制が原因であるとし、そのために自宅待機している人が急変してなくなった。それを防ぐにも、国民全員にPCR検査を実施すべきだと主張する。

日本の新型コロナ感染者は1万3229人、死者360人である。イギリスの感染者は感染者は14万8000人であり 死者はなんと2万0319人である。死者が日本の54倍も出たイギリスを参考にして日本にアドハイスする渋谷氏である。
日本とイギリスの新型コロナ対策の違いは、日本はクラスター潰し、イギリスはPCR検査とロックダウンである。その結果イギリスは日本の54倍の死者が出た。新型コロナ封じにはPCR検査よりもクラスター潰しが優れていることは歴然としている。しかし、この事実を認めることは渋谷氏のプライドが許さない。
初期の段階では急速な感染拡大を防ぐことができたとクラスター対策の効果を認めるが、「死者が少ないからコロナ対策は成功していると考える段階はすでに終わった」と述べ、この先クラスター対策でウイルスを封じ込めることはほぼ不可能だと述べて国民全体のPCR検査を主張するのである。
初期のクラスター対策の効果を認めるということはイギリスは初期の段階でクラスター対策をしなかったから日本の54倍も死者が出たということ。そのことを渋谷氏は認めたということだ。

 イギリスで公衆衛生の専門家30名以上が「1週間に1度、国民全員に定期的にPCR検査を行え」と提案したことに、マット・ハンコック保健相が、「今後1年間で最大30万人を対象とした大規模なPCR検査を実施する」と発表したことを渋谷氏は自賛しているが、Ⅰ年間でたった30万人である。人口6665万の内のたった0、45%である。PCR検査を全国民に実施するのは日本でもイギリスでも不可能であるていう証拠にしかならない。渋谷氏は不可能を認めない。認めないでなんとかなると主張するだけである。「いまの状況を一刻も早く鎮静化するために、抜本的な感染対策を行う必要があると思います。日本にはそれができる力があると信じています」と新型コロナ封じの提案をしないで「信じています」で締めくくるのである。渋谷氏は科学者を自負する宗教家である。

PCR検査を新型コロナ封じではなく統計に利用する理論が米カリフォルニア大学アーバイン校准教授の渋谷氏と同じ公衆衛生学を専門とするアンドリュー・ノイマー氏が発表した。ノイマー氏は新型コロナという「略奪者」を倒すには、時間をかけて「集団免疫」を獲得するしかないと説明する。
ノイマー氏は感染拡大を食い止めるには、1人の感染者が生み出す二次感染者を1人以下にしなければならない。そのためには人口の50~70%が免疫を獲得する必要があると説明する。ノイマー氏は感染を封じるのではなく感染を広げるというのである。急激に感染させれば医療崩壊などや重傷者が増えるから、ロックダウンと組み合わせながら1~3年をかけて集団免疫を獲得するという。感染検査は国民の感染率を調査するためにやる。PCR検査主義の行きつく先は新型コロナ感染を蔓延させることである。PCR検査主義の敗北宣言に等しい。

渋谷氏はクラスター潰しを理解していない。クラスター潰しを本当に理解しているならクラスター潰しをやった日本とロックダウンをやったイギリスの違いの原因をちょあーうさするべきである。イギリスは首相が新型コロナに感染し、死者が2万0319人にもなった。死者が371人である日本とは感染死に雲泥の差がある。その原因を突き詰めることができない渋谷氏には日本に新型コロナ対策の提案をする資格はない。やっても間違った提案しかできない。
クラスター対策は「検査を絞り重症例を優先すべき」という臨床医学的方法であり無症状感染者を検査しないと渋谷氏は考えている。それに対してPCR検査は無症状感染者も見つけ出して他の人にうつす前に隔離していくことからクラスター対策よりCR検査が優れているというのである。
クラスター対策班はクラスター潰しをしたのであり、検査を絞ったのは保健所である。クラスター潰しは感染者の感染経路を調査し感染したクラスターを見つけ、クラスターを閉鎖すると同時にクラスターに居た人たち全員を検査し、感染者を見つけることである。クラスター対策班が絞ったのは感染者の感染元である。ライブハウス、トレーニング場、ダンス練習場等、多くのクラスターを見つけて閉鎖し、クラスター参加者全員を検査して感染者を見つけた。クラスター潰しは無差別PCR検査よりもはるかに効率のいい感染者発見方法であり、感染封じである。日本の感染者数が少ないのはクラスター潰しによって感染封じをやったからである。
石垣市に来た本土の人が石垣を離れた後に感染が発覚した。県は飲食店「ヘイナイト」で従業員と濃厚接触したことを石垣市に伝えた。従業員二人が発症し感染が確認されたが従業員の一人が発症するまでに100人と濃厚接触したことが判明したので石垣市長は店名を公表し、濃厚接触者の相談窓口を設けた。これもクラスター潰しである。
クラスター潰しは感染者の感染経路をたどって他の感染者を見つけるのとこれからの感染を防ぐというPCR検査ではできない感染封じである。PCR検査が一分で検査できるならクラスター潰し以上に感染を防ぐことができるがPCR検査は4時間以上かかるし、専門家しかできない。一日で10万さえ検査ができないのが実情だ。新型コロナ検査が始まって3カ月経過したが、検査数最高の米国でさえたった200万件である。

クラスター潰しにも弱点がある。感染経路が不明の場合はクラスターを見つけることができないことだ。感染経路が分からなければお手上げである。人口が密集し、サービス業の多い都市や行動範囲の広い若者は感染経路が分からないケースが多い。東京都と大阪府のような大都市では感染経路が分からないケースが増える。東京、大阪の感染者が増え、感染経路が分からない感染者が増えていったから緊急非常事態宣言をしたのである。安倍首相が緊急非常事態宣言をやったのはクラスター対策班が厚労省に要求したからである。新型コロナ対策は感染医療専門家が対策を立てるものであり政治家ができるものではない。4月7日に安倍首相が緊急事態宣言をしたのはクラスター対策班の要求があったからである。クラスター潰しだけでは感染経路不明の多い都市部の感染を防ぐことはできないので、クラスター潰しを補佐するために打ち出したのが緊急事態宣言であった。
ところが世界は勘違いして日本の新型コロナ対策は緊急事態宣言が最初だと思ったのである。だから、すでに厳しい都市封鎖をした米国やヨッーロッパの状態が二週間後の日本であるとほとんどの医療専門家が断言したのである。彼らには2月26日から始まったクラスター対策班によるクラスター潰しが見えなかったのである。無理もない。日本のマスメディアがクラスター潰しの効果を世界に発信しなかったのだから。日本のマスメディアがクラスター潰しの効果を世界に発信していれば新型コロナ感染者は半減していた可能性は高い。
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観光客に対する新型コロナ対策が無策なデニー知事

観光客に対する新型コロナ対策が無策なデニー知事

デニー知事5月連休に沖縄に来ないように呼び掛けた。しかし、役6万人の予約がある。
県は連休中に約6万人が来県することを心配するだけで対策は皆無である。県ができる対策がホテル、民宿、観光地などに検温するよう要請することである。新型コロナに感染すると多くの人は発熱する。37・5度以上は感染している恐れがある。37・5度以上の観光客には行動の自粛を要請するべきだ。心配するだけで何もしないのは心配しないのと同じである。無策な県である。
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