クラスター潰しこそが新コロナ感染封じの最良手段 その真実に目を背ける日本マスメディア


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クラスター潰しこそが新コロナ感染封じの最良手段 その真実に目を背ける日本マスメディア

新コロナ感染封じ込めの一番の方法は仕事も交通もストップして全国民を家から一歩も出さないことである。完全封じ込めを一カ月間続けて、全ての感染者を完全隔離すれば新コロナを封じ込めることができる。
中国政府は、武漢などの深刻な地域で新コロナ感染封じ込めとして「封鎖」政策を実行した。市民の移動を厳しく制限し、団地などでは居住者以外の出入りを禁じた。食料品は共同購入させ、管理を徹底した。市民の生活を維持するために、人とモノを集中的に投入し、湖北省武漢を中心に食料、生活物資、医療器具を約75万トンを配達するために4万人以上を派遣した。「封鎖」政策は成功し、コロナ感染を武漢から一掃することができた。
中国の「封鎖」政策は日本ではできない。市民の自由を完全に奪う封鎖ができたのは中国が官僚独裁国家だからである。議会制民主主義国家である日本で市民の自由を完全に奪う政治はできない。人権侵害になる。それに経済が完全にストップするから経済破綻を招く。完全封鎖からの経済復興は難しい。日本なら経済界の反発も強くなるから中国のような封鎖は無理である。
封鎖の次に有効な方法がクラスター潰しである。新コロナ検査は感染拡大抑え込みには何の効果もない。効果のないことを説明する。
米国 検査数55万2000件。米国民は3.282億人。検査は国民の0・16%。
ドイツ 検査数80万7000件。人口は8302万人。国民の0・97%検査。   
韓国 検査数43万件。人口5000万人。国民0・86%検査。
検査数が大きいと言われている子にでもⅠ%にも満たない検査数である。無差別に検査すれば感染者を見つける確率は99分の1以下ということになり感染者を見つけるのに効率が悪いのである。
WHOが「検査検査検査」と世界の国々に検査をするように指導した時に、コロナウイルスの検査は簡単にできると思っていた。ところがコロナウイルスを見つけるPCR検査は2時間もかかり、感染発見率は7、8%である。しかも、検査には高度な技術が必要であり検査員は限られているのだ。検査数が1%にも満たないということは統計的に見ればコロナ感染者を見つける確率がⅠ%にも満たないということである。「検査検査」は本当は現実にそぐわない方法なのである。
無差別なPCR検査は感染者を見つけるのに効率が悪いというのが本当のところである。PCR検査が簡単にできると信じているから「検査検査検査」を主張するのである。それでも世界の国々は無差別なPCR検査を優先させた。そのために新コロナ感染者の発見に遅れ、コロナ感染を拡大させたのだ。
米国など検査が多い国が新コロナ感染者が多いのは検査数が多いからではない。感染者が多かったから検査数が多くなったのである。感染すれば熱が出る、体がだるい、味覚や臭覚がなくなるなどの症状が出る。感染者は病院に行き多くの人がPCR検査をして陽性と判断されるのである。
PCR検査を何十万人もやった国で日本のように感染者が少ない国はひとつもない。感染者が多いから検査数が増えたのである。
「検査を増やせば感染の実態が分かり、迅速な隔離と治療につなげられる。もっと検査を」は間違っていたのである。
確かにドイツは感染者が少ない時に無差別な検査を優先していったから検査数は多かった。しかし、検査で新コロナ感染の拡大を防ぐことはできなかった。そのためにコロナ感染者は最初の頃は少なかったのにどんどん増えていった。すると無差別検査よりも感染症状のある市民の検査が増えていき、無差別の検査数は減っていったのである。
ドイツは80万7000件を検査して感染者が10万8202人である。そして、ドイツの死亡者数は2107人であるが日本の死者は120人である。
感染者数は検査数によって左右し、検査数が少なければ感染者数は少ないだろう。しかし死者は検査数が左右することはない。このことを参考にして日本の感染者数を推測してみる。ドイツが死者2107人に対して感染者が10万8202人とするならば、日本がドイツと同じように感染者と死者の割合が同じだとすれば感染者は死者の51・3倍であるから日本の感染者は6162人になる。実際の日本の感染者は6165人である。ドイツの感染者と死者の比率から計算した数ではわずか3人多いだけであり、ほとんど同じである。計算した私がびっくりである。日本の新コロナ検査が少ないことで、
「検査を増やせば感染の実態が分かり、迅速な隔離と治療につなげられる。もっと検査を」
と世界から批判される言われはない。
 安倍首相はPCR検査を一日Ⅰ万に引き上げたと言ったが検査数は一年で国民の3%の365万件である。10万なら3650万件である。100万検査なら36500件である。300万件検査でⅠ億950万件である。300万件検査でⅠ憶2000万人を検査するのにⅠ年以上かかる。それに検査した時に隠棲であって数か月後に要請なる人もいる。300万件でⅠ年かかるのだ。無差別検査はすぐに破綻したはずだ。それを隠しているのだ。
世界は検査優先をしたように思われているが感染症状の国民が増えていってほとんどは症状のある人のPCR検査をするようになったのだ。それがドイツと日本の死者数から割り出した感染者数の比較で明らかである。
なぜ日本は新コロナ死者数が非常に少ないかに注目することが重要である。
 ヨーロッパや米国より早く新コロナウイルスが侵入したのは日本である。日本の方が死者が多くて当然であるはずなのに非常に少ない。しかも検査数も少ない。検査を増やして感染者を早く見つけ隔離したほうが治療ができ死者を少なくすることができるのに、日本は検査が少ないのに死者が少ない。世界の常識を覆したのである。世界の常識を覆した人物がいる。押谷仁教授である

医学系研究科微生物学分野の押谷仁教授。
東京都出身。1991年から1994年まで、国際協力事業団 (JICA) の専門家として、ザンビアでウイルス学の指導を行った経験を持つ。1999年8月から2006年にかけては、フィリピンのマニラにある世界保健機関 (WHO) 西太平洋地域事務局にて感染症対策アドバイザーとして勤務した。赴任中の2002年には重症急性呼吸器症候群 (SARS) が発生し、同僚のカルロ・ウルバニ内科医と共に事態収拾への対応を行った。2005年9月より東北大学大学院医学系研究科微生物学分野教授。

押谷教授はクラスター対策班のリーダーである。押谷教授はWHOへ出向していた2002年に出現したSARSの世界的な封じ込の最前線で陣頭指揮を執り成功した人である。押谷教授はSARS封じ込めという経験を有する日本の感染症封じ込め対策立案の第一人者である。
 押谷教授は中国武官で新コロナウイルス感染が拡大している時にいづれは日本に侵入してくることを予測し新コロナ対策を研究していた。
 押谷教授はSARSと新コロナの違いを見抜いていた。
 SARSはほとんどの感染者が重症化し、典型的なウイルス肺炎を発症したので発症者のほとんどを見つけることができた。しかし新コロナウイルスは軽症者や無症候性感染者がかなりの割合でいると考えられ、感染者を徹底的に見つけることができないと神谷教授は推理したのである。それだけではない。軽症者や無症候性感染者が周囲に感染を広げる感染性を持っている可能性があると推理した。
 SARSは潜伏期間や発症初期にはほとんど感染性がなく、重症化した段階でのみ感染性があったが新コロナは潜伏期間にも感染性があることを示唆するデータが得られてきている。そうなると発症者を早期に隔離してもその前に他の人に感染させている可能性があり、封じ込めはできないことになる。

押谷教授は
Ⅰ新型コロナウイルスに我々はどう対峙すべきなのか
2新たな段階に入っている新型コロナウイルスと人類の戦い
3新型コロナウイルスに我々はどう対峙すべきなのか
4「想像する力を武器に」の最後に

の4つの論文で新型コロナについて書き、2月22日の論文「想像する力を武器に」の最後に

 このウイルスは非常にしたたかなウイルスである。今後、日本でも厳しい局面があることも十分に考えられる。しかし、このウイルスの弱点も少しずつわかってきており、希望の光も見えてきている。私はこのウイルスを日本で早期にコントロールすることは十分に可能だと、今は考えている。この光を確かなものにするために日本に住むすべての人が今何ができるかを真剣に考えることが必要である。

と書き、2月26日に結成したクラスター対策班のブレーンとして、30人のメンバーと一緒にクラスター潰しにまい進していく。
押谷教授が採用した基本方針は「社会・経済機能への影響を最小限にしながら、感染拡大の抑制効果を最大限にする」ことである。対策の最大の目標は「発生の端緒を捉えて早期に対策を講じることであり、感染拡大の速度を抑制し、可能な限り重症者の発生と死亡者数を減らす」ことである。
 
クラスター潰しの例
手すりやドアノブの消毒は徹底して新コロナ対策を徹底していた国立病院機構大分医療センターであったが元入院患者の男性の感染が確認され、医師や看護師、患者らの陽性が次々と判明した。新型コロナウイルスのクラスター(感染集団)が発生した原因がわからなかったので厚労省は感染経路の特定や拡大防止のため、クラスター対策班を派遣した。対策班は原因の一つに、医師や看護師が使うタブレット端末などを介して感染が広がる「接触感染」を挙げた。休憩室が感染経路になった可能性を指摘した。「手すりやドアノブの消毒は徹底していたが、タブレット端末はやっていなかった。まさか、そこから感染が広がるとは・・・」
クラスター対策班によってクラスターの原因が分かり、外来診療を再開できるようになった。
 クラスター班のクラスター潰しは感染原因を明らかにして、感染しない対処のやり方を指導することである。

 Åむ医師の新コロナ陽性が判明した。医師はキャバレーに行ったことがあったのでキャバレーの従業員を検査した。すると従業員合わせて11人の感染者がいた。医師の家族を検査すると0歳児の娘が感染していた。
 クラスター潰しとは感染経路を徹底して調査して感染者を見つけて、隔離し、再び新コロナ感染を出さないようにすることである。。

 クラスター潰しは新コロナウイルスの性質を知り抜いていたからこそ実行できた感染拡大を押さえる戦略である。だから日本は感染者数も死者も非常に少ないのである。
 クラスター潰しが新コロナ感染拡大を押さえることができたのは2002年に重症急性呼吸器症候群 (SARS)の事態収拾を指導した押谷教授が居たからである。日本には世界に誇る新コロナ対策の第一人者押谷教授が居るのである。そのことを認識していないのが日本のマスメディアである。日本のマスメディアがクラスター潰しが新コロナ感染の拡大を押さえていることを世界に発信していれば、世界も日本のクラスター潰しを学び実践していただろう。そうすれば感染者・死者をを今より少なくしたことができたはずである。
 残念ながら日本のマスメディアはクラスター潰しを世界に発信しなかった。だから世界は日本の新コロナ感染者が少ない原因を理解することができなかったのである。世界の国々はWHOが提唱した「検査検査検査」のPCR検査を優先したのである。ニューヨーク州は日本の感染数と同じくらいになった時に日本より先手を打つ方法として都市封鎖をした。ロックアウトをすれば日本よりも感染者を減らすことができると楽観視していた。ところがニューヨーク州の感染者は急激に増加した。日本より先手を打ったはずなのに日本よりはるかに感染者が増えたのである。クラスター潰しを知らないニユーヨークはお手上げ状態になった。
日本のマスメディアはクラスター対策班によるクラスター潰しを評価し世界に発信するべきであった。しかし、日本のマスメディアはクラスター対策班の成果を評価しなかった。今も評価していない。
 
「ギャラップ・インターナショナル」が、「自国政府はうまく対処していると思うか」という調査でうまく対処していると思う割合は、日本は23%で世界28位であった。つまりビリから2番目であった。世界で最も感染死者が少ない日本であるのに国民は政府はうまく対処していないと思っているのである。
 地位もお金も名誉も関係なく日本国民の健康と生命を守るために必死に頑張っているクラスター対策班であるのに国民は彼らの死に物狂いの闘いを知らないのである。真実を捻じ曲げるマスメディアの強大な洗脳の力を見せつけられた気がする。戦前の軍国主義国家の大本営発表の逆バージョンである。戦前は国家が国民を洗脳した。今は民間のマスメディアが国民を洗脳しているのである。洗脳で安倍政権不信を募らせているのである。

 韓国のマスメディアはPCR検査を優先したことを世界にアピールし、感染者の退院が多いこと、そして、今は感染者が二桁まで減ったことをアピールした。世界の国々は韓国を称え、韓国方式を取り入れる国々が増えていった。一方日本は新コロナ検査が少ないことが批判された。死者が少ないのは胡麻化していると疑われた。
 死者数を胡麻化すことはできない。もしごまかしていることが発覚すればマスメデロィアが一斉に非難するだろう。
日本のマスメディアは政権叩きに明け暮れている。感染死者が非常に少ないことを取り上げれば安倍政権の成果をアピールすることになる。マスメディアにとって安倍政権は批判する対象でしかない。重箱の隅をつついてまで批判できるものを見つけ出して批判するのである。

 世界の国々と比べて日本のコロナ死者が非常に少ないのは明らかである。紛れもない事実である。なぜ少ないのかを追及するのはマスロディアの使命である。しかし、日本のマスメディアは死者が少ないことを問題にしたこともなければ少ない原因を追究したこともなかった。なぜか、死者が少ないことを問題にすれば安倍政権の政策を認めることになるからだ。
 マスメディアはクラスター対策班の存在は発足した時から知っている。クラスター潰しの成果も知っている。死者数が少ないのはクラスター潰しの成果であることも知っている。
 死者が非常に少ないことを問題にすればクラスター潰しの効果を認めなければならないし、それは同時に安倍政権の政策を認めなければならなくなる。安倍政権批判が腰砕けになってしまうのだ。だから、マスメディアは検査数が少ないことを繰り返し批判するが死者数が非常に少ないことを問題にしないのである。マスメディアは安倍政権批判のみに固執しているのである。そのためにコロナ対策に「自国政府はうまく対処している」とは思っていない国民が77%になるのである。
 
 ドイツ国民はメルケル政権に対する満足度が72%である。ドイツの死者数は4000人である。ヨーロッパの他の国々に比べてたら少ないが日本の死者数は155人である。ドイツの人口は8300万人で日本の人口は1憶2000万人である。日本の死者が非常に少ないのは明らかであるそれなのに日本の死者数の少なさを問題にしない日本マスメディアはドイツ在住の日本医師にドイツの死亡率が低いわけの説明をインタビューするのだ。それよりも日本のマスメディアは日本の死者数が少ないことを徹底して調査するべきである。

 日本の新コロナ対策が世界で一番優れていることは死者数が非常に少ないことで明らかである。その事実に日本のマスメディアは目を背けている。安倍政権批判最優先のマスメディア報道によって世界でクラスター潰しが最高の対策であることを国民に伝えないで、安倍政権がコロナ対策で世界より遅れていると誤解させている。日本のマスメディアは最低である。
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