バカらしい、久江雅彦氏の「現実味帯びる自衛隊参加」





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目次

〇沖縄の狂った話1・・・琉球民族主義は民族差別主義だ
〇沖縄の狂った話2・・・米軍がいるから戦争に巻き込まれるは妄想

〇ブログ
「狼魔人日記」より・・・末松氏大敗の意味

〇彼女は慰安婦ではない 違法 少女売春婦だ2

〇「狼魔人日記」河野談話撤回の好機!

〇「狼魔人日記」と「沖縄に内なる民主主義はあるか」は島袋氏を応援したけれど

〇名護市民は「県外移設」が不可能であることを証明した

〇ブログ 
沖縄に内なる民主主義はあるか 沖縄の識者の腐敗
               「県民金で転ばぬ」というが

〇軍命令はなかったのに なぜ集団自決は起こったのか

〇特別寄稿・ドキュメント
  集団自決を追って 星雅彦(作家)

〇バーデスの五日間




裏表紙です。名護市街地は辺野古から10km離れています。しかも、間には山があります。
辺野古が安全であり、普天間基地がいかに危険であるかは写真を見れば一目瞭然です。
この事実を多くの人に知ってもらいたいと思って、このような裏表紙にしました。
買わなくてもいいから、裏表紙を見てほしい。
この三つの写真を見ても、辺野古移設に反対するのは「命どぅ宝」の精神が欠けている証拠です。

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 バカらしい、久江雅彦氏の「現実味帯びる自衛隊参加」


 集団的自衛権の行使に対する反対論が連日新聞に載っている。しかし、その多くが観念論であり、現実を見据えた反対論はほとんどない。琉球新報に、
「中台有事 現実味おびる自衛隊参加・沖縄への攻撃可能性高まる」という共同通信編集委員 久江雅彦氏のコラムが載っているが、非現実的な想定をしている。集団的自衛権の行使になにがなんでも反対するという考えが見え見えである。

 久江氏が例に出した中台紛争は、日本が集団的自衛権を行使したほうが起こらない確立が高くなることは歴史的に見てはっきりしているし、しかも中台紛争は過去に一度も起こらなかったというのに久江氏は中台有事が起こり自衛隊が参加するのが現実味を帯びているなどと述べるのである。

 中台有事が将来起これば、米国は沖縄の米軍基地から戦闘機を出撃させる可能性が高い。それだけでも日本は米国の戦争に協力することになる。これに集団的自衛権の行使が加われば、日本政府が今はあいまいにしていても、自衛隊が攻撃に参加する展開は現実味を帯びてくる。
                 琉球新報

 久江氏は将来中台有事が起こればという仮定を立てている。本当に中台有事が起こるだろうか。そう質問したら久江氏はそれは誰にも分からないというだろう。
 
 過去に中台有事が起こる可能性はあった。しかし、中台有事は起こらなかった。なぜ中台有事は起こらなかったか。それを知るヒントを久江氏は書いている。

 外務省幹部は中台有事が集団的自衛権の行使容認の対象になるか国会で問われ「首相が言うように具体的事例即して検討しているが、朝鮮半島とか台湾とか特定の事態を念頭に置くという趣旨ではない」と苦しい答弁に終始した」と苦しい答弁に終始した。
                琉球新報

と、書いた後に、

 一方、米国は七九年に中国と国交を樹立し台湾との外交関係を絶った。同時に台湾への防衛的な武器提供や中国の軍事的脅威から台湾を守ることを義務付けた台湾関係法を成立させた。
 九六年の台湾総統選の際には、独立志向の季登輝の当選を阻止したい中国が演習と称してミサイルを発射。クリントン大統領が空母二隻を周辺海域に回航させ、中国
を迎えに係ったこともある。
                琉球新報

 米国は七九年に中国と国交を樹立し台湾との外交関係を絶ったのは中国を正式な国家と認め、台湾の代わりに中国を常任理事国にして責任ある国家にするためであった。巨大な中国を国家として認めないで放置すると危険である。だから、米国は敵対する社会主義国家であったが常任理事国にしたのである。
 戦後の中国は何度も台湾に侵略しようとした。それを抑止したのが米国である。台湾に侵略すれば世界最強の米軍と戦争になる。だから、中国は台湾に侵略しなかった。
米国が抑止したから中台有事は起こらなかったのである。

米国が抑止することができなかったチベットやウイグルは中国に侵略された。米国の抑止力がなければチベットやウイグルのように侵略されるのが歴史的事実である。

もし、中台有事に米国だけでなく日本も加わるとなれば中国はますます台湾侵略をあきらめる。集団的自衛権の行使は中台有事の可能性を低くする働きをするのだ。

ところが久江氏は米軍に自衛隊がプラスされれば抑止力が強化されることには目をくれないで、

要するに、中台有事は日米で想定段階から立場の異なるアキレスけんであり、それは今も変わらない。現在は馬英九国民党政権下で、中国との関係は良好だが、台湾を「独立国」とする民進党が政権を取れば中台の距離は広がりかねない。
中台有事が将来起これば・・・
               琉球新報

民進党が政権を取れば中台有事が起こる可能性が出てくると推理している久江氏にはあきれるしかない。「九六年の台湾総統選の際には、独立志向の季登輝の当選を阻止したい中国が演習と称してミサイルを発射。クリントン大統領が空母二隻を周辺海域に回航させ、中国を迎えに係ったこともある」と述べ、有事が起こるのを防いだのは米軍の軍事力と久江氏は書いているのだ。書いていながら、台湾は独立国とする民進党が政権を取れば有事の可能性があると推理するのは久江氏は自分が書いた文章さえ理解していないということになる。

台湾の将来は「全中国人が決めるべきだ」と中国当局者が発言したことに対し、対中交流を優先する馬英九政権は「中華民国(台湾)は独立国。台湾の前途は二三〇〇万人の全台湾人が決める」と声明で発表している。台湾が独立国であると思っているのは国民党も民進党も同じだ。政権が民進党になったからといって台湾が大きく変わることはないし、有事が起こるほどの中台の関係が悪化することはない。

そもそも有事が起こるか起こらないかは中国の軍事力が大きく勝っているかいないかが左右する。台湾のバックに米軍+自衛隊がいれば中国が台湾に侵略することはない。

日本が集団的自衛権を行使するようになれば、中国から見れば、自衛隊が米軍に加担することになり、沖縄を含む日本が攻撃対象になる可能性が米軍基地の提供だけのときよりも、高くなる。
朝鮮半島有事では北朝鮮が相手になろうが、中台紛争は米中の戦争に日本が巻き込まれる。その認識と覚悟が政治にあるのか。中台紛争の想定が議論されない現状に私は危うさを感じる。
               琉球新報

南沙諸島の中国とベトナム、フィリピンの紛争は米軍がいないから起こった。フィリピンに米軍が駐留し続けていたら起こらなかったはずである。それに今の紛争は銃弾が飛び交わないから本格的な戦争とむ呼べるようなものではない。
今の中国は紛争も小規模なものしかやらない。それも中国が圧倒的に軍事力が勝っている国としかやらない。
中国は自分の国が亡びるかも知れないような戦争はしなかったしこれからもしない。中国が台湾と戦争をすることはない。
中台有事が起こる可能性がゼロなのに中台有事を想定し、議論されないことに危うさを感じる久江氏よ。あなた一人、あなたの部屋で危うさを感じていなさいとしか言えない。
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