2023=令和 5年 3月も、拙ブログを宜しくお願い致します。先月触れた 岸田総理のウクライナ国訪問話は、未だ実現見通しが立っていない様だ。
広く知られる様に、この 5月に広島にて予定の先進国首脳会合 G7サミットを控え、ウクライナ国の首都を訪れていないのは 議長役の我国首脳のみ。警護を初め安全面と 必要な秘密保持困難が課題の様だが、やはり関係各方面の姿勢に覚悟と信念のない所が大きいだろう。不可欠とされる国会への報告と了解取り付けも 条件付で事後も可とする動きが野党側にもあるとされるだけに、ここは岸田総理が強い姿勢で実現への扉を開く覚悟が求められよう。
その事とも関連するのが、今日からインド国にて持たれる主要 20カ国 G20外相会合の 林外相の欠席だ。2023= 5年度予算の参院質疑と重なり 抜けられなくなったというのが理由とされるが、本当に妥当な判断と行動なのか。国会法上も 必要時に大臣が国会に出られない場合、副大臣の代理出席が許されると聞き、必ず大臣が出席とするのは 国会の慣例による所大だとか。見直されるべきだが、以下 昨日の時事通信ネット記事も引用して、みて参ろうと思う。
「林外相、G20欠席＝予算審議優先、(外務)省内ため息」
林 芳正外相は 3/1&2 両日にインドで開かれる 20カ国・地域(G20) 外相会合を欠席する。2023=令和 5年度予算案の参院質疑と重なったためだ。日本は先進 7カ国(G7) の今年の議長国で、政府内では外交への影響を懸念する声が出ている。
参院予算委員会は、岸田文雄首相と全閣僚が出席し 3/1&2 両日に予算案の基本的質疑を行う。2017=平成 29年から定例化した G20外相会合を日本の外相が欠席するのは初めて。林氏は 2/28の記者会見で「G7議長国として しっかり発信したい」と強調した。政府は 山田賢司副大臣を代理で派遣する方針だ。
G20 には中・露なども参加。ロシアのウクライナ侵攻を巡り、G7と異なる立場の国もあり、日本政府は今年の G20議長国インドとの連携を重視している。首相は「5月の G7広島サミットの成果を 9月の G20サミットにつなげる」と訴えていることから、外務省幹部は「外相の欠席は痛い」とため息まじりに指摘。政府関係者も「インドとの間でしこりが残らなければいいが」と漏らした。
印政府が G20外相会合の日程を発表したのは 1/17。外務相関係者によると、早くから関係者への根回しを始めたが 理解を得られなかった。自民党の世耕弘成・参院幹事長は 2/28の記者会見で「基本的質疑は 参院質疑の中でも非常に重要度が高い」と語り、出席見送りはやむを得ないとの認識を示した。立憲民主党の参院幹部も予算審議を優先するよう求めた。
インドでは G20に続き、3/3には日米豪印 4カ国の連携枠組み「クァッド」外相会合が開かれ、外務省幹部は「せめてクァッドには行きたい」と語る。3/3には 参院予算委で要求された閣僚が出席する一般質疑が行われる方向のため、与野党の調整が続きそうだ。(引用ここまで)
昨今分かる様に これだけ我国周辺の安保情勢が緊迫化していては、外交日程の空白こそ許されないはずで、外務省は国会期間中といえど G20、クァッドの両外相会合はいずれも疎かにできない重要会合のはず。議長国インドの名誉を損ねる事ともなろう。我国内の予算質疑もそれは大事だが、今回についてはそれ以上に前述 2件の外相会合出席の方が遥かに重要なはずだ。
重用事案が重なった場合、国会質疑に副大臣初め 閣僚の代理出席は国会法でも一定は認められると聞く。つまり「必ず大臣が出席」とは国会内の慣例レベルなのだとか。そうであれば、事前周知の上で副大臣が予算質疑に対応し、外相は万難を排して国際会合出席を実行しなければなるまいて。議長を担うインド国よりは「日本外相欠席は信じられない。今後の外交に悪影響がなければ良いが」との懸念が表されている由。当然だろう。
復習にもなるが、今年我国は 先進 7カ国 G7広島会合の議長役を担う。そうである以上、インド国にての 重要外相会合 2件には外相出席を果たすべきだった。重い教訓だ。
国会議員運営委員会にあっては、外相に留まらず 各省庁トップの閣僚がやむなき場合には、事後了解と説明を徹底させた上で 国会を抜けられる態勢づくりを図るべきだ。それができなければ国会期間の毎に外交日程などが影響され、ひいては我国の「平和外交」の対外信頼低下にも繋がりかねないだろう。今回画像も振り返り恐縮。先年 JR名古屋駅直ぐ北方で見かけた、名古屋鉄道の中部空港向け特急「ミュースカイ」の様子を。当時の期間限定外装かも。以下に 関連記事をリンク致します。「私的憂国の書様」リン外相、G20を欠席の方向 ～ 政治の劣化は自民党をも蝕んでいる - 政治 (fc2.com)
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