Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

対中ODA 遅過ぎる終了

2018-10-27 21:15:46 | 国際・政治

安倍総理大臣が、7年ぶりとなる日中首脳会談を終え、帰国された様だ。一言労いを申したい所だが、やはり経済連携をメインに 多くの課題がついて回る事だろう。習 近平(しー・じんぴん)執行部が強く推し進めるだろう巨大経済圏「一帯一路」構想に 我国として主体的、主権的に関与するのは良いが、くれぐれも一方的、片務的に不利な立場に陥らぬ様 点検や検証を怠らない様努めるのが条件だろう。後述するが、中国大陸は よく知られる南シナ海や沖縄・尖閣周辺をメインに 軍事力にモノ言わせての 強引な海洋政策の挙に出ようとしている所も、忘れてはならないだろう。

本題です。その中国大陸向けに 我国が続けてきた政府開発援助ODAが、ようやく終了する運びとなった様だ。1979=唱和54年の開始からほぼ40年、故・鄧 小平(でん・しゃおぴん)副主席(当時)らにより強く進められた 改革開放政策の支援などを意図して始められたと聞くが、特に今世紀に入っては 中国大陸の経済規模を表す国内総生産GDPは、我国を超え 米合衆国に次ぐ世界第二位、各方面の技術力向上も明らかで、ODAの趣旨たる途上国の範疇を とうに外れている。加えて、本来平和目的に限られるはずの ODAで得た多額の資金を軍事分野に転用している疑惑も生じ、この資金供与形態の終了は必至とみられていたものだ。本当に「遅きに失した」と申して良いのではないか。累積では 1000兆超えの債務を抱え、速やかな財政再建に本腰を入れなければならない我国の内情からすれば、早い終了が強く望まれていたものだろう。

対中ODAは、先の大戦中の戦時賠償の意味あいを持つとされる 相当額の無償資金協力や技術協力、本丸ともいえる 社会資本整備向けの低利融資・円借款を含めると、総額は 3兆数千億円に達するといわれる。今世紀初めの、反日運動の時代からすれば、日中関係は少し良好な方へ舵を切ったとされ、政府与党は ODA終了のタイミングを窺っていたのかもという所を理解するとしてもだ。

もう一つ、今回の終了表明は 安倍政権の強い判断という所もあるかもしれない。今の与野党の別なく 歴代の内閣は、対中 ODAをいつ終わらせるかという所をを避けていた可能性も捨てきれない。その事に、特定野党や大手既成メディアの両勢力が、対中援助の方向や実態に疑問を抱くも、政府与党に 正面からの提言を避けてきた印象も付き纏う。対中ODAの新規供与は 2007=平成19年に打ち切られ、以後は抑制的に運営されて来たのは分かるが、それにしても もっと早く「終了」判断が下されても良かったと心得る。今回の日中首脳会談では、その辺りの今後の対応も話し合われただろうから、特に沖縄・尖閣界隈の軍事リスクが高まらない形で日中関係が進む事を、拙方も見守りたく思う。今回画像は、三重県下の熊野灘沿いを南下する JR紀勢線を行く JRディーゼル特急「南紀」の様子を。以下に、関連記事をリンク致します。 https://news.goo.ne.jp/topstories/politics/80/03f9ac794a478832f688b2288356c3f4.html


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2 コメント

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Unknown (のん子)
2018-10-28 18:38:00
ようやく終了しましたね。
これは米中貿易戦争で、劣勢になったからこそ成立出来たのでしょうが。
トランプさんに感謝なのかと思えば車に関税をかけると言ってきましたが(^-^;

その辺りは安倍さんも上手く立ち回って下さいとしか。


海岸線を走る電車、快適そうに見えますね(^-^)
米中貿易冷戦の賜物か (HAKASE(jnkt32))
2018-10-28 21:40:39
のん子さん、今回もご見解を有難うございます。

ようやくの、対中ODA終了も、或いは仰る様に、この所の
冷戦レベルの米中貿易摩擦に助けられた所あるかも知れませんね。

ご存知の様に 国内総生産GDPが逆転した以上、立場の入れ替わった我国が 
いつまでも中国大陸を援助し続けるのはおかしな話ですし、
平和目的の援助のはずが、なし崩し的に軍事転用されていたでは話になりません。

もっと以前に決断されるべき事項でしたが、やはり現野党を含む
歴代内閣に、見直そうとする勇気がなかったという事でしょう。
安倍現総理の判断も、決して「勇気ある」レベルとまでは言えないと心得ます。
これは、今後も留意して頂きたい所ですね。

画像の件も一礼。三重南部の、熊野灘へと続く入江は
、いつまでも眺めていたい和んだ風情が好感でした。
走る列車は、当地名古屋との往復を担った JR特急便でして。
まずは お礼まで。

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