Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

無人機による自衛艦盗撮疑惑に 断固たる対応を!

2024-05-10 14:31:09 | 国際・政治
今国会の一懸案「重要経済安保情報保護・活用法」が本日、参院本会議で可決・成立をみた。まずは法制化に尽力された 高市経済安保相初め関係各位に一言の労いを申したい。

主要先進国 G7中で唯一未整備だった、経済安保分野の重要情報への関与を有資格者に限定する 国の適正評価制度セキュリティ・クリアランス制が我国にても立ち上がる事となり、遅れはしたが 諸外国との国際的信頼にも関わる分野の情報保全が図られる事となるのは評価したい。

制度運用の厳正性チェックや個人情報保護との整合性など課題はあるも、その辺りは併設される専門の有識者会議にて 引き続き見直しを含む議論が続けられる由。ここは欧米で高評価の「トライ&エラー」の理念を用いて、運用面での見直しを機動的に行えば良い事ではないか。

本題です。これから国際基準に適合を図らねばならぬ経済安保関連面やインター・ネットなどサイバー面など 我国の情報面メインのセキュリティは今後もっと強化されるべきとの指摘も多く聞くが、そうした考えが最も強く要求される自衛隊にて あってはならない事案が露見した様だ。

あろう事か、海自横須賀基地にて主力級の新型護衛艦が 不審な無人機ドローンの盗撮被害に遭っていた疑いが浮上している模様。事実なら 重要安保情報の漏洩(ろうえい)にも繋がりかねない重大事案。以下 昨日の産経新聞ネット記事を引用して、みて参る事に。

「(海自)護衛艦ドローン動画『実際に撮影された可能性高い』防衛省が分析公表『深刻に受け止め』」

防衛省は 5/9、交流サイトSNS上で拡散された 海上自衛隊の護衛艦「いずも」を無人機ドローンで空撮したとする動画について、実際に撮影された可能性が高いとの分析結果を公表した。

当初は偽動画の可能性を示唆していた。同省は 接近したドローンによって攻撃された場合、防衛上 重大な支障を生じかねないことから「極めて深刻に受け止めている」とし、警備に万全を期す方針を示した。

動画は約 20秒で、海上自衛隊・横須賀地区に停泊する護衛艦「いずも」に上空から接近し、甲板後方から前方に向かって撮影したとされる様子が映っている。

甲板上に記された艦番号の状況など 動画の艦艇と実際の「いずも」を比較し、周辺環境なども確認した上で 実際に撮影された可能性が高いと判断した。ドローンによる危害は確認されていない。

防衛省によると動画は、(去る) 3/26に中国(大陸)の動画投稿サイトに投稿された。現在は削除されている。その後 3/29には「X」(旧ツィッター)にも転載された。動画の撮影者や撮影の目的については言及を避けた。

横須賀地区は 小型無人機等飛行禁止法に基づき、周囲 300mの上空で 管理者の許可なくドローンを飛行させることが禁止されており、海自が常時 厳重に監視している。「いずも」は海自最大の護衛艦で、最新鋭ステルス戦闘機 F35Bの発着艦を可能とする 事実上の空母化を進めている。(引用ここまで)

前出の飛行禁止法に違反の以上、今回の空撮は「盗撮」の疑いが強かろう。又 海自主力護衛艦が事実上その被害に遭ったとなれば、陸・海・空に関係なく自衛隊は警備のあり方を根底から見直し、決して再発を許さぬ断固とした対応姿勢を国民の前に明らかにすべきだろう。

件の動画はあろう事か、対日軍事的脅威も指摘される 中国大陸の SNSに上げられ、その後「X」にも流出した様だ。今回事案は、こうは記したくない気もするが 自衛隊側の完敗だろう。

複数の軍事専門筋より、今回の盗撮が疑われる事案は 同時に自衛隊艦艇を標的にした ドローン攻撃の可能性を匂(にお)わせるものとの指摘もある様だ。自衛隊は前述の事と併せ、陸・海・空の別なく こうした脅威とも真摯に向き合われる事をも強く求めたい。

形こそ違え、脅威は我々一般の国民市民にも迫っている様だ。これからの国内情報デジタル化の主幹となるマイナンバー・カードの偽造事案が発覚、地方議員の方が標的となり 実害も出たやに聞く。

「マイナンバー・カードの出来が悪いから」の声も一概に間違いではないだろうが、やはり偽造を図り 被害者を騙す連中が巧妙悪質なのだ。厳しい対策はそうした不良意図の弾劾に向けられるべきであり、筋違いともいえる 被害者が責められる場面にしてはならないは当然だろう。

記事を戻す。実際面の攻撃脅威と共に、無人機ドローンが外国スパイによる諜報活動に動員される事態も当然想定されるべき。そうした複合的脅威に立ち向かわねばならないのが、今の自衛隊の立ち位置だろう。

難しさ、大変さは理解する。とに角 前述のこうした悪質な盗撮行為を二度と許さぬ様、断固とした保安への取り組み姿勢を明らかにすべきだろう。今回画像も振り返り恐縮。先年訪ねた岩手・釜石の港近くの様子を。通る線路は第三セクター・三陸鉄道リアス線。
コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする