Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

海の防衛装備共同開発にも、道を開くべき

2024-05-08 10:44:36 | 国際・政治
次期自衛隊戦闘機の、英・伊両国との共同開発に道を開く努力がされているのは既報だろう。国会など必要な審議は認めるも、防衛装備品といえど一国だけの開発力は限界があり、又 開発コストの面からも、可能な所は同志国などとの共同開発が検討されて良い。

西暦2030年代半ば、邦暦令和 10年代後半からの配備を目指しての努力がなされるだろうが、多くの指摘がある様に 防衛予算は莫大な額に上るのも事実。大変さは分かるが、限られた中での最大限の有効な利用を強く求めたい。やむなき所を除き、使途が広く国民に知られる様努めるのも勿論だ。

その防衛装備共同開発、海のレベルにも広げられる気配。左派勢力はこういう話題になると直ぐ「それ軍拡だ!」と大騒ぎの挙に出る所だろうが、そこはそれ 基本スルーで良いだろう。毎回似た様な「空騒ぎ」の繰り返しでは、現に対日脅威である中・露・北鮮の様な 非友好側の手先とみられても仕方あるまい。ここはまぁ 昨日の読売新聞ネット記事を引用して、努めて冷静にみて参る事に。

「オーストラリアの新型艦、政府が共同開発を検討・・海自の最新鋭護衛艦輸出を想定」

日本政府は、オーストラリア(豪州)政府が計画する 新型艦艇の共同開発への参画に手を挙げる方向で調整に入った。共同開発相手に選ばれた場合、海上自衛隊の最新鋭の護衛艦を改造して輸出することを想定している。

参画は 他国との競争となる見通しで、受注に成功すれば 国内の防衛産業発展にも大きく貢献する。複数の日本政府関係者が明らかにした。

豪政府は 今年 2月に新型艦艇 11隻を海軍に導入する計画を発表した際、日本、スペイン、韓国、ドイツの 4か国の艦艇を候補に列挙した。年内にも具体的な要求性能などを明らかにし、各国に共同開発を提案するとみられる。防衛省は すでに海自護衛艦を製造する三菱重工業などと非公式の協議を始めており、豪政府の対応を踏まえて検討作業を本格化する方針だ。

防衛省は 2022=令和 4年に 1番艦が就役した「もがみ型」をベースに、豪政府が求める装備や機能などを追加する開発を検討している。「もがみ型」は、艦内システムの集約などで 従来の半分の約 90人での運用が可能で、従来の護衛艦にはなかった機雷除去能力を備えている。同省は「豪側が重視する汎用(はんよう)性の高さに合致している」とみる。

中国(人民解放)軍が東・南シナ海で活動を活発化させる中、日豪で艦艇を共通化すれば 相互運用性と抑止力の向上が図れるほか、国内の防衛産業への経済的効果も期待できる。一方 日本には以前、豪政府の次期潜水艦の共同開発に手を挙げたものの 2016=平成 28年に受注を逃した経験があるほか、豪政府が今回候補に挙げた スペインや韓国には(既に)豪軍の装備品の開発に携わった実績がある。受注競争は激しくなるとみられ、日本政府は ライバルとなる 3か国の動向や提案内容も注視する構えだ。

防衛装備品の輸出を巡っては、防衛装備移転 3原則の運用指針が ⑴ 救難 ⑵ 輸送 ⑶ 警戒 ⑷ 監視 ⑸ 掃海 ーの「5類型」に該当する場合に加え、国際共同開発の相手国への輸出を認めている。開発相手国ではない「第三国」への国際共同開発品の輸出については 政府が今年 3月、日・英・伊が共同会期発する次期戦闘機に限って解禁することを決めている。(引用ここまで)

条件付き、制限付きとなる事は理解するが、それらに留意するとしても 前述の防衛装備品移転 3原則関連「5類型」については、少なくとも「地雷除去」を加えての「6類型」に見直す努力位はされて良いのではないか。直ちに海上安保の事共とは無関係かもだが、これは対露交戦中のウクライナ国からも 技術協力要請があったとの情報も耳にする所だからだ。

又「次期戦闘機に限る」とした 第三国向け防衛装備品移転に関する与党自公合意にしても、それ以降の事案については個別協議に道を残しているはずだ。受注に漕ぎつけるか否かはとも角、政府の引き続いての共同開発参画への調整を支持すると共に、与党自公も今から協議の段取り位は考えていても良いのではないか。

最新鋭護衛艦「もがみ型」の機雷除去機能は、コスト面が折り合えば豪州側からの理解も得られる可能性を持つ。又 艦内システムの改良的集約で、乗組員総数を抑えている所も評価したい。ある意味では「軍縮」の効果もあろう。これらは前述の「5類型」からも大きくはそれないだろう。

既に共同開発実績を持つ他の諸国との競争ともなり 大変な状況ともなろう事も理解するが、政府は是非少ない可能性も活かし 共同開発受注に繫げる道づくりに注力を願いたい。それに関連して、今 参院審議中の機密取扱者資格セキュリティ・クリアランス法整備など、国際的重要情報保持の為の体制づくりも強く求められよう。

こうした動きを曲解する左派からの妨害的攻勢も予想されるが、ここはそんな動きに左右されぬ様 粛々と冷静に実現への調整を進めて頂きたい。今回画像も振り返り恐縮。今春先、当地愛知・静岡両県境にも近い 浜名湖畔を西日本へと下る 東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」の様子をもう一度。
コメント (2)
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