中国大陸他由来の新型コロナ・ウィルス感染症禍とはいえ、東京五輪も佳境に入ってきた様だ。今日も我国代表は「金」の追加を果たした様だし、総数は米・中両国に花を持たすにしても 歴代の我国五輪中最多更新は誇って良いだろう。少しでも記録を上積みし、つつがない閉会へと繋げられれば良いのではとも心得る。
さて、五輪応援で「在宅、画面越し」に盛り上がるのは各位の自由だが、その一方で 今日 8/6は広島原爆忌。今夏 大きなダメージを及ぼした熱海水害と並び、拙者 決してこの日を忘れた訳ではない。原爆投下の経緯は割愛させて頂くが、当初だけで十数万、続く長崎の原爆禍も合わせれば 30万超とも言われる犠牲各位にはまず弔意、そして今も後遺症で苦労続く生存各位へのお見舞いも申したい。
この状況下、先般の所謂「黒い雨訴訟」の概ね被爆各位に沿った広島高裁判決確定は 評価して良いだろう。上告を見送った菅現政権にも一言の支持を表すものだ。訴訟に加わった原告各位への被爆者手帳交付に続き、同等のダメージを負った方々への援護も行われる由で、条件はあろうが より確かな被爆者援護実施を心より期す次第である。
依然流行続く 前述感染症対策もあって、祈念式典は昨年に続き 大幅な参加制限下での実施となった様だ。この中で、菅現総理の挨拶文が原稿の糊が利き過ぎていた事もあって正しく示されず、読み飛ばしに繋がった事を 左傾メディアなどが揶揄する様に報じていた様だ。確かに挨拶原稿のこうした不備が糾されるべきは事実だが、菅総理もそろそろ原稿に頼るのはやめにして、ご自身の言葉で即興に挨拶ができる様 技・スキル向上を目指す考えを持たれては如何だろう。そうすれば、反菅・反自民メディアから徒に突っ込まれる機会も減らせるのではないか。
原爆忌との向き合いには色んな課題もあるのはご存知だろう。まず 今は不可欠の同盟関係にある米合衆国による所業だった事。大きな犯罪的所業は事実も、どう検証しどう理解するかは まだ結論が出ていないのではないか。この辺りの研究はまだ途上。我々国民も含め、日米双方がどう歴史に位置付けて行くのか 時間を要しても議論を続ける必要があろう。その途上で、これも課題の核兵器禁止条約への我国参加にも道が開けてくるのではないか。又 繰り返すべからざるは大東亜戦争こと太平洋戦争の様な「泥沼戦争」であって、海保や自衛隊による必要な「対外警察力行使」はくれぐれも区別されるべき事、戦後の原水禁運動が野党政局に巻き込まれ 二つの団体により分裂開催された時期があった史実も、是非押さえられるべきと心得る。
既に先年来問題視されている様に、語り部でもある被爆者各位の高齢化も懸念される所ではあるだろう。近年は進歩と台頭が目立つ 人工知能 AI の力を借りた「語り継ぎ」の取り組みも、引き続き進める必要があろう。上手くすれば AI は心情的な偏りがないかあっても少ないので、歴史の事共の伝承には力を発揮し得るかも知れない。
今回の広島原爆忌は 参加制限の効果もあってか、概ね大きな混乱もなく 静かな祈りの時を叶えられた様だが、やはり一部とはいえ 左右両派による大声を伴う街宣があった様だ。広島も 続く長崎も、この時期は静かな祈念の場である事を 改めて認識させる必要もあろう。広島市民も相当数の各位が、こうした「情宣的街宣」に対し 批判的な反応を示しているという。曰く「厳粛な式典の日。皆が祈ってます。主張は違う日に」とか「わざわざなぜ?この日に騒ぐ?静粛に願います」(広島市民) こうした文面を伴って 静かに要請する方々もあるのだ。
広島の被爆者及び市民団体の各位は、開催中の東京五輪会場にて、広島原爆忌の祈りを求めるも、残念だが却下された様だ。拙邪推も入りはするが、一つには 続く長崎原爆忌と同じ重さのある祈念の姿勢を、閉会式で同等に扱う様心がけて表す意思があるのだろう。又 それを信じたい想いもある所だ。国際五輪委IOC&JOC よりもそうした表明があった様で、そうした事共の適切な反応と取り扱いを心より望みたい所だ。
今回画像は 被爆地広島と当地愛知や首都圏をも結ぶ JR東海道・山陽新幹線試験列車「ドクター・イエロー」が東京方面から名古屋駅へ進入の様子を。毎月 3回程度、往復 2日間で東京~博多間の一切の線路や高圧電線などの設備点検をこなす力量がある様です。そういえば、もう一つの被爆地・長崎へも整備新幹線建設の方針が出され、経由地の調整も始まっているやに聞いています。