Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

喧騒国会の陰で 密漁再び

2019-02-05 11:31:23 | 社会・経済

第198通常国会のメイン議題は、大方の予想通り 厚労省メインの毎月勤労統計データに関する不良となっている。連日、立憲民主党初め野党勢力による追及が続くのは 一面ではやむなしだろうが、前述のデータ収集に際しては 大企業による妨害もあった様に聞いている。野党側は、大企業のそうした不良も糾した上で議事に臨まなければ 真の追及の意味をなさないだろう。大企業組合への配慮から取り組まないのであれば、又 無価値に一歩近づく事になると愚考するものだが。

本題です。その国会の喧騒や、前回触れた児童虐待など 芳しからぬ世事の陰で、数年前問題化した 中国大陸漁船による太平洋・小笠原諸島近海の我国排他的経済水域 EEZ内密漁が、再発の気配を見せている様だ。一昨日ので恐縮だが、全国紙 Y新聞記事を引用して、少し見て参ろうと思います。

「小笠原 中国密漁船再び~4年ぶり出没 船長逮捕『宝石サンゴ』警戒強化」

東京都・小笠原諸島近海で停船命令に従わなかったとして、海上保安庁は 2/2、中国漁船の船長(40)を漁業主権法違反(立ち入り検査忌避)容疑で現行犯逮捕した。同諸島周辺は 5年前に中国船による密漁が問題となった「宝石サンゴ(特にアカサンゴ)」の生息地で、海保は今回も密漁目的だったと見ている。摘発強化で鎮静化していた 周辺海域での密漁が再び活発になっている恐れがあり、海保は警戒監視を強める。

横浜海上保安部の発表では、当該漁船は 2/2午前、小笠原諸島・母島から約 298km東の我国排他的経済水域EEZを航行中 海保巡視船から停船命令を受けたが、約 2Hに亘り逃走した疑い。逮捕された船長ら中国人 11人が乗り組んでいた。小笠原諸島・父島沖は サンゴの豊富な生息地である他、船の装備や外患から 海保は密漁目当てだったとして積み荷の捜査と共に、船員らから事情を聞いている。

小笠原諸島周辺の我国領海や EEZでは、2014=平成26年 9月頃からサンゴの密漁を狙った中国船が押し寄せる様になり、ピーク時には 1日に 200隻超の船団が確認された。海保は同年 10~12月に 10隻の中国漁船を摘発するなど 取り締まり態勢を強化した。又 中国大陸政府にも密漁の再発防止を申し入れた他、外国人が我国領海や EEZで無許可操業した場合の罰金上限を、それぞれ約8~3倍の 3000万円に引き上げた。これらの対策が奏功し、2015= 平成27年 1月を最後に、周辺の我国EEZなどで中国船の出没はなくなっていた。

ところが、周辺の我国EEZ内では最近、数隻の中国漁船が確認されるようになった。又 今年 1/28~31には 周辺などで密漁していた可能性がある中国漁船計 4隻が 沖縄県沖の我国EEZで停船命令に従わず逃走してとして、海保に摘発された。こうした状況から、中国船が 小笠原諸島周辺などでの密漁を活発化させているとみられる。海保では密漁再開に備え、警備に当たる小笠原海上保安署の職員増員や 父島への巡視船配備などを計画中で、ある幹部は「地元に不安を与えない様、大挙して押し寄せる前に取り締まりを進めたい」と話している。(引用ここまで)

本当に、国民的関心が薄らいだ頃を見計らった様に 寄せては返す波の如くに密漁船が現われている様だ。罰則強化などの効果で一安心していた地元漁業関係各位も、再び不安を募らせていらすと聞く。強引で大規模なサンゴ密漁は 漁場そのものを広範に荒らし、他の漁獲にも大きなマイナスを及ぼすという。乗組員の不法な上陸も懸念されるなど「密漁船は、何をするか分からない。不審船が入り込まない様、海保などと連携しながら 監視に力を入れたい」のが、地元漁協の姿勢の由。やはり、漁業資源の豊富な海に、ゼロリスクはないという事だろう。

大事なのは、この事象を国民的関心を持って見守る事だろう。再び大規模な密漁が横行する様なら、海保の警戒活動を待つまでもなく 国民レベルで抗議の声を上げるべき。欧米なら普通に実行するだろう。更に密漁問題は、小笠原諸島辺りだけではない。日本海もだ。やはり漁業資源に恵まれるとされる同海の中程 大和堆の辺りは 我国排他的経済水域EEZ域内の好漁場で、本来ならスルメイカなどが多く水揚げされる所だが、近年はこの辺りに北鮮漁船が多数現れ 不法操業していると聞く。我国水産資源の不当な収奪に当たる。太平洋側との並行で 大変な状況は分かるが、海保には日本海側の状況好転にも取り組みを願いたいものだ。必要なら、国会を動かして海自とも機動的に連携できる様 立法を講じるべきだろう。

普段声高に政府与党を追及する特定野党は、こうした問題では全くアテにならない。媚中媚朝姿勢のこの勢力には、我国の独立や主権を損なう行為がこれら国々から行われると手も足も出ないという事らしい。対する安倍政権も不作為とは言わぬが、まだ努力不足の感は否めない。その改善を促す為にも、こうした不法不当な密漁行為には 国民的関心と監視の目が必要なのである。今回画像は、先年訪れた 相模湾沿いにのんびりと進む 江ノ島電鉄線の様子。この遥か沖合に小笠原諸島が横たわるという訳でして。

コメント (2)
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