Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

陸自PKO 新任務付与に思う事

2016-11-16 20:36:18 | 国際・政治

コナサン、ミンバンワ!一雨毎に季節が進み、秋から初冬への移ろいが色濃く感じられるこの頃であります。

昨日、国際連合平和維持活動PKOなどで海外派遣される陸上自衛隊に対し、安保法制に基づく新任務の付与が閣議決定された。今夜は、この話題につき、今朝の全国紙Y新聞電子版社説を引用しながら考えてみたく思います。

「駆けつけ警護 安全確保しつつ新任務を担え」

近傍にいる民間人に救援を要請された際、助ける能力があっても、法律の制約で見捨てるしかない。そんな不条理を解消する意味は大きい。

政府が、南スーダンでの国連平和維持活動PKOに参加する陸上自衛隊部隊に、安全保障関連法に基づく「駆けつけ警護」任務を付与することを決定した。

対象となる部隊は20日に日本を出発し、12/12に現地で活動を開始する予定だ。「宿営地の共同防護」の任務も可能になる。

駆けつけ警護は、国連や民間団体NGOの職員らが武装集団などに襲われた際、救援に向かう任務である。従来は、正当防衛・緊急避難でしか武器が使用できないという過剰な法律上の制約から、実施できなかった。

1992=平成4年に自衛隊がPKOに参加して以来、人道上の最低限の国際的責務さえ果たせない不正常な状況が、ようやく是正される。

過去には、東ティモールなどで邦人から救援要請された際、人員の「輸送」任務を援用し、安全な場所に避難させるという、法律上、ぎりぎりの手段を取ってきた。責任を負わされる現場の司令官らの精神的な負担は大きかった。

今後は、正式な任務と権限が認められ、事前に訓練を重ねることもできる。重要な前進である。

疑問なのは、野党がこうした実情をわきまえず、新任務は危険だと、批判ばかりしていることだ。

南スーダンの治安情勢が楽観できないのは事実だが、陸自が活動する首都ジュバ周辺は、現在比較的平穏な状況が続いている。

駆けつけ警護は、あくまで一時的、応急的な任務だ。施設部隊が主体の、陸自が救援要請されるケースは、近くに他国の歩兵部隊がいないなど、極めて限られる。陸自の能力上も、武力衝突の現場に駆けつけることは想定されない。

無論、新たな任務には、危険が伴う。そのリスクを最小限にする不断の努力が欠かせない。

政府は、活動範囲をジュバとその周辺に限定した。安全を確保しつつ、有意義な活動を行う困難な情勢になれば、部隊を撤収する、と実施計画に明記した。医務官も3人から4人に増やす。いずれも妥当な措置たろう。

防衛省や陸自部隊は、PKO司令部や他国部隊と密接に情報を交換するなど、治安情勢に従来以上に気を配る必要がある。

現地で得た情報や教訓を踏まえて、様々なケースを想定した、陸自の訓練や装備を中長期的に充実させることも大切となろう。(引用ここまで)

 

新任務 駆けつけ警護は、一部で武器使用なども想定される為、そのリスクを懸念する見方が一定あるのも事実だが、しかし考えて頂きたい。

国内の治安を守る、機動隊をメインとする警察官の方々にしても、これまでにも、やむを得ず武器行使に至るケースは複数あったし、例えば1971=昭和46年に生じた渋谷事件の様に、過激勢力の襲撃で、警察官に犠牲を生じたケースもある。今回の任務は、それは相応のリスクを伴いはするだろうが、過去の国内事件の事例に照らして、それと概ね同レベルかそれ以下に抑え込む様努めれば、内外の多くの理解は得られるのではないだろうか。

新任務はもう一つ、形はどうあれ、自衛隊の新しい技能と力量を磨き試す機会でもある。駆けつけ警護の規模は、あくまでも必要最低限の規模に限られるし、武器使用にしても、従来の正当防衛・緊急避難の範囲から一歩踏み込むだけの話。日共を初めとする左派野党などが騒ぎ立てる、大規模な「殺し殺される」状況になど、陥る事はあり得ないのである。こうした主張を展開する連中の姿勢は、甚だ無責任。我々国民市民は、こうした言動に惑わされず、振り回されず、真の国際貢献とは何かを、冷静な視点で考え、見守って行く必要があるのではと心得る。

今回画像は、先年岐阜の悪友と訪れた、長野県木曽町の名勝「寝覚の床」の秋模様。見頃の紅葉が大変好感できたのを、今も覚えておりまして。

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