Blog~続・トイレの雑記帳

鉄道画像メインの「ゆる鉄写真ブログ」のつもりでしたが、
政治社会の事共について記したくなり、現在に至ります。

私見~「国靖し」とは・・・

2005-08-25 23:26:00 | インポート
猫さん今晩は。今月の中旬、盆休みの事ですが、JR名古屋駅の近所にて「もうひとつの戦争展」が催されましたので、ちょっと拝見して参りました。今回は靖国神社の遊就館所蔵の資料の一部もパネルの形にて展示されており、興味深かったですね。
中でも20世紀初めの明治末期に勃発し、我国が辛勝した日露戦争に関する記述が充実しており、若い頃読んだ司馬遼太郎さんの「坂の上の雲」の秋山武官兄弟を想起したものでした。
兄上の秋山好古さんは陸軍、弟君の真之さんは海軍のそれぞれ士官として戦術に長け、第一線にてのご活躍が強く記憶に残っています。又当時は先の大戦とは異なり、相手国ロシアの捕虜の扱いも良好であったと記されています。
大東亜戦争こと太平洋戦争についての記述はやや遺憾ながら大雑把になった感はありましたね。旧陸海軍の士官クラスにもかなりの犠牲が出ていた事を知ったのが収穫でしたでしょうか。
恐れながら全体の印象としては、何となく「戦勝記念館」的な印象が見え隠れし、少しで良いから広島、長崎の原爆被害とか、多大な犠牲を生じた沖縄戦は多くの民間人も加わっての総力戦であった事なども取上げてくれるともっと良かったのですが、この展示会の性格からすると現状では無理かな?とも思いましたね。
近くで別の「戦争展」も開かれていた様ですが、これは毎回の如くの戦災被害(これも凄惨であるのは解りますが)などの報告展示である事は想像がつきましたので、今回は時間がない事もあってパスの止む無きとなりました。勿論決して無意味な事ではないと思います。
さて恐れながら、未だ訪れていない靖国神社の遊就館の展示のあり方も、この「もうひとつ」の戦争展的であるとの指摘を聞いた事があります。同社は主に、国事に殉じた軍関係者等を祀る施設ゆえかなりの無理は承知の上ですが、ここは「本来の趣旨とは異なるが」と断った上で、広島、長崎の原爆被害、沖縄の壮絶な地上戦、満州における満蒙開拓団の苦悩、そして南方戦線の苦闘などを(少しは現地の方々の犠牲や危害を生じてしまった加害者的な面にも触れながら)ざっとした概略で良いから併せて展示する事はできないものでしょうか。
現状では極めて不十分なこれらの事に少し踏み込むだけで「靖国神社は懐が深い」との理解が得られ、より多くの国民から尊ばれる社となり得るのではないでしょうか。
周辺諸国に対しても、一歩改善したとの印象を残せるのではないでしょうか。
「昔の神社はもっと大らかだったのではないか」とは元内閣総理大臣、中曽根康弘さんのお言葉です。これが実現できれば、内閣総理大臣、そして皇室各位の公式ご参拝への道も開けるのではと思いますね。
又「神仏習合」の我国の宗教習慣に沿った、仏教関係各位の同社の行事への参加も考えられて良いと思います。
無宗教の国立戦没者追悼施設の建立も構想されていますが、それ以前にやる事は多いと思います。何と申しても、特に特攻の方々の「死んだら、靖国で会おう」の言葉の持つ意味は大きいと思います。*(日本)*
コメント
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