生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

立ち上がれ、出発せよ!

2017-03-08 16:17:48 | CS(子供伝道)
今日も真冬のような寒さですが、日差しの明るさに春を感じます。リハビリにせっせと通ったので、肩の痛みはだいぶ良くなりました。通院はまだ続きますが、楽に腕を動かすことができるようになってうれしいです。


わたしが教会学校の教師の奉仕を始めたのは、23年前、娘が小学1年生のときでした。ひとりの先生が急に辞められることになって、年度途中で急きょ頼まれたのです。

土浦に引っ越して2年もたっていないときでした。前の教会で幼児クラスの奉仕をしていたことが伝わって、わたしが選ばれたようでした。
車の運転ができないので、ふたりの子どもを自転車の前後に乗せて30分ぐらいかけて教会に通っていました。いちどは桜川の土手の道でころんで、
「もうお母さんの自転車には乗らない!」と子どもたちにしかられたことがありました。三人とも無傷だったのは奇跡のようでした。
近くに住む教会員の方が、見るに見かねて(?)車で迎えに来てくださるようになって助けられました。

それから何年もたち、息子は2児の父親、娘はもうすぐ母になろうとしています。
間もなく教師25年になるので、2年後、きりのいいところで引退させてもらおうと思っていました。そして当然来年度はまた低学年を担当するつもりでした。

2週間ほど前、教会スタッフの先生から思いもかけない電話を受けました。
TEENS(ティーンズ)の教師になってほしいという電話でした。TEENSとは、中高科のことです。
ずっと低学年を受け持っていたのに高学年をとばして中高生の先生ですって!
驚いてしばし言葉も出ませんでしたが、なぜわたしがTEENSに呼ばれたかがわかってくると、受けた方がいいという思いが強くなってきました。でも、お返事は祈ってからにしますと言って、すぐには返事できませんでした。

かつてクリスチャン・ペンクラブの理事長だった池田勇人先生から「成長」の教案誌の中高生のところを書いてくれませんかと頼まれたことがありました。今奉仕している小学科を書くことさえできないのに、中高科の箇所を書くことなど、できませんと断ったことがありました。そのとき、池田先生は「小学科を担当しているの? 中高科担当だとばかり思っていた」と不思議そうに言われました。そのことを思い出しました。

わたしは中学生のとき、友達がひとりもいなくて孤独な一年を過ごしました。そのときのことを「キャンドルの灯」という題で小説を書いて応募したら入選し、クリスチャン新聞に連載されました。
本になった「リピート・シンドローム」では、高校生のドラッグ、リストカット、摂食障害について書きました。そのようなことから池田先生はわたしが中高生の担当教師だと思われたようです。

わたしが中高生に対して熱い思いを持つのは、中学2年のとき、自分の存在価値がわからなくて、ずっと死にたいと思っていたことから始まります。いま現在死にたいと思っている子どもたちに神さまの愛を伝えたいと、望んでいたのです。
小学生にというより、中高生に伝える必要があるのではないかと思いはじめました。

聖書を読むと「立ち上がれ。出発せよ。(申命記2:24)」と書かれています。

慣れ親しんだ場所から移動するのにはエネルギーがいります。引き裂かれるような思いもします。
同じ教会内でも小学科とTEENSの奉仕者の接点はほとんどありません。どのようなことをやっているのか全く知らないので、不安です。
でも、わたしがかつて受け持った子どもたちが大きくなってそこにいます。
必要な力……体力、能力はきっと神様が与えてくださるでしょう。

60歳の旅立ちです。



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