生かされて

乳癌闘病記、エッセイ、詩、童話、小説を通して生かされている喜びを綴っていきます。 by土筆文香(つくしふみか)

誕生日

2015-08-15 17:13:21 | 日記
8月7日は母の86歳の誕生日でした。
妹の運転でつくばに母の好物のピザを食べに行って、我が家でケーキを食べました。バースデーケーキはあらかじめ予約していました。ケーキのスポンジと生クリームがあまり好きではないので、シフォンケーキにチョコレートとフルーツで飾りつけしていただきました。母は美味しいと言ってよろこんでくれました。

ケーキを食べた後、それぞれが用意したささやかなプレゼントを渡しました。姪はキーホルダー、娘はマグカップ、妹と私は買い物バッグです。
これまでは、母の誕生日は特別なことをしていませんでした。妹と私はお盆には実家に行っていたため、母の誕生日に集まることもなかったのです。なので、母のためにバースデーケーキを頼んだのは初めてです。

ケーキを食べながら、母の思い出話を聞きました。
母はこれまで死ぬかもしれないと思ったことが何度かあったそうです。4~5歳の時、姉を追って走って行き、どぶに頭から落ちてしまったそうです。お姉さんは驚いてスカートをひっぱって引き上げようとしますが、上がりません。幸い頭は水につかっていなかったので息はできましたが、ミミズが髪の毛にからまって揺れていたのを覚えていると言います。お姉さんは、友だちに母親を呼んでくるように伝えますが、その友達が、すごくのんびりしていて、お母さんが助けに来るまで随分時間がかかったそうです。それでも、お姉さんと友達のおかげで命拾いしました。

2度目は戦争のときです。今年、戦後70年になるので、母は終戦の年は16歳だったのです。
女学校にいるとき軍事工場で働いていていました。工場へ向かうとき、すぐそばに爆弾が落ちて、もうだめだと思ったそうです。でも、それは不発弾でした。もしそれが爆発したら命はなかったでしょう。

空襲で家も焼けてしまったそうで、大変なところを通ってきたのだなあと思いました。
もし、戦争で命を落としていたら、妹やわたしは生まれなかったわけです。

今年の5月に入院したときは、生死が危うかったことを後から知らされましたが、それが3回目か、もっと危機的状況があったのかわかりません。
いずれにしても神様が、母の人生を守り、ここまで導いてくださったことを思い、祈りを捧げました。

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