ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

逆腹式呼吸に慣れたら今度は音を立てないように

2007-03-20 11:47:38 | 逆腹式呼吸
 逆腹式呼吸を行う時には、どんな場合であっても(胡坐、椅子に座る、立っている)上半身は、いつも頭のてっぺんが天から引っ張られているような感じで維持します。

 肩の力を抜いて目を瞑り、口を閉じて鼻だけで息をします。 軽く吸ってゆっくりと体の中へ、息が入っていくようなイメージで吐きます。 体の中へ息を吐くイメージを自分自身が体感するために、あえて「スー」とか「ウー」とか息音が聞こえるように吐きますが、慣れてきたら、今度は吐く息音が聞こえないように、静かに吐くようにします。

 息を体の中へイメージで吐くことがスムーズになったならば、同時にイメージすることだけに、意識を集中できるようになります。 吐く息の長さは、長いほど良いのですが、苦しくなるまで行う必要はありません。 苦しくなる前にまた、軽くすーっと息を吸います。 息を吸う、息を体の中へ吐く、その呼吸を単純に繰り返すだけでよいのです。

 吐く息の音を殆んど聞こえないようにする訓練が、結果的に深化の過程で、胎息(肺呼吸を伴わない気の呼吸ーお母さんのお腹の中にいた時の呼吸)が自然にできる素地をつくっていきます。