ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

ひとり座禅のすすめの参考書ー3

2007-03-03 11:37:31 | 座禅
 座禅(静功)を行う上で、気功の基本的な知識を与えてくれたのが、「気功の基礎入門」日本気功協会監修でした。 調身(正しい姿勢で行う)、調息(呼吸をととのえる)、調心(精神を集中する)の基本や、入静(にゅうせいー心に雑念がない状態)と放松(ほうしょうーリラックスした状態)の違いなどを知りました。

 呼吸の仕方にも色々あり、長く吸ったり長く吐いたり、短く吸って長く吐く等、考え方により多様です。 腹式呼吸にしても、順腹式と逆腹式があります。 私は、初めから逆腹式呼吸を行っていましたので、順腹式は行いません。 息を吐く時にお腹が出っ張るので逆腹式といいます。

 余り呼吸の仕方は変えないほうが良い、とかいてありましたので、そのまま逆腹式呼吸を続けています。 逆腹式呼吸は免疫力を高めると書いてありますが、何故、免疫力を高めるかについての記述はありませんでした。 自分自身が座禅(静功)をする中で、体の中にイメージで吐いた息(気)が、経穴(鍼とか灸のツボ)から出て行くのを感じて、逆腹式呼吸が経穴をスムーズにさせる(気の調節の弁をよくする)ので、免疫力がつくのだなと、後日改めて感じたしだいです。

 調心には、まず第1段階として「放松」と「入静」を覚え、第2段階として意念(イメージする力)を強めること、第3段階として「入定」と「無為」の境地に達することがあるといいます。 「入定」とは大脳が高度に秩序化された無念無想の状態をいい、3段階に分けられます。 「入定」は完全な入静状態になること。 「住定」は高度な入静状態にとどまること。 周囲の世界に対する反応が非常に敏感になり、一種の超能力状態。 「出定」は普通の気功状態に戻ること。

 「無為」とは入定したあとの一種の不安定な状態をいい、超常的能力で周囲の世界と接することと記述がされています。 私の場合は、先に気が動いてしまって、後から本を読んで理解するという順序になっていました。 この本は、座禅を始めた初期の本としては、貴重な本でした。