ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

体、脳、心がどのようにして出来てくるのか

2007-03-10 11:53:22 | 生命
 暗闇の中で静かに座禅(静功)を行っていると、広大な宇宙を感じ、生命の神秘を感じてきます。 本屋さんでふと目に留まったのが、「生命の奇跡」DNAから私へ 柳澤桂子著 PHP新書 でした。

 人間のかたちはどのようにして出来るのか。 生命の歴史の中で人間はどのようにして生まれたのか。 人間の脳はどのようにしてでき、どのようにして働いているのか。 自己とは、言葉とは、死とは、芸術とは、化学とは、神とは、について生命科学に基づき、分かりやすく記述されています。

 今から46億年ぐらい前に地球は誕生しましたが、その頃の地球はガスに包まれ1000度以上の高温でした。 隕石の衝突が少なくなるに従い、地球の温度も下がり水蒸気になって浮いていた水の分子が、雨を降らせるようになり、海が形成されるようになっていったといいます。

 原始地球の海の中で、RNAやDNAのほか、アミノ酸やタンパク質、脂肪などがつくられ細胞ができる素地ができたといわれています。 長い年月を経て生物は進化を続け、今の私達の住む地球環境になっていったといえます。

 詳細は本に譲るとして、原始社会においては、紫外線を阻むオゾンもなければ、生きられるような酸素も充分ではなかった思われます。 でも宇宙に無尽蔵にあるといわれている素粒子(まだその存在すら解明されていないものも含め)の影響を受けながら(あるいはその素粒子を栄養の糧としていたのか)生命の営みをしながら進化の道を歩んで、今日があるのではないでしょうか。

 私達人間も、元々は、そのような素粒子を感じる能力を、備えていたのではないかと、座禅(静功)の雑念の中で感じることがあります。 逆腹式呼吸がスムーズにでき、胎息(胎児がお母さんのお腹でする呼吸ー気の呼吸)もできるようになりますと、自然と考えることなのかも知れません。