ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

逆腹式呼吸の息の吐き方は

2007-03-07 14:02:28 | 逆腹式呼吸
 逆腹式呼吸の息の吐き方が、なかなか分かりにくいようですので、もう少し詳細に記述します。

 目を閉じて肩の力を抜いてリラックスし、頭のてっぺんが天から引っ張られているような感じで、上半身を維持します(座禅でも椅子に座っても立っても)。 口を閉じ鼻だけで息をします。 軽く吸ってゆっくり10秒以上かけて、息を体の中へ吐くようなイメージで吐きます。 イメージで体の中へ吐きますと、鼻から少しずつ息が出ているのですが(結果的に)、鼻から息を出すようなことをイメージしてはよくありませんし、意識をするのも上手に息を体の中へ吐くことが、できなくなります。

 息が喉から気管支を通って、胃の辺りから体の中心から下腹の臍下丹田(お臍のちょっと下辺りの部分)まで、入っていくのをイメージしながら吐きます。 できるだけ長く息を吐くのが望ましいのですが、苦しくなる寸前でまた、すーと息を軽く吸います。 余り無理をしない呼吸の仕方で充分です。 軽く吸ってゆっくり体の中へ息を吐くようなイメージで吐く。 その呼吸を繰り返すだけでよいのです。

 ものの本には、息を吐く時にお腹が出るというのが、逆腹式呼吸であるということが書いてありますが、お腹のことは一切考える必要はありません。 呼吸がスムーズにできるようになれば、自然とお腹の動きはそのようになってきますので、考えなくてよいのです。

 自分自身が、息が体の中へ入っていくのを実感するために、「スー」とか「ウー」とか吐くときに息音をたてて吐けば、よりよいと思います。 逆腹式呼吸しながらイメージしますと、イメージしながら逆腹式呼吸をしますと、体の中へ息(気)が実際には入っていきます。 そのことはもう少し深化すれば、自ずと分かってくることではあります。 また、吐く息が鼻から殆んど出ていないのが分かってきます。