Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

GIFT

2014-10-30 22:26:08 | トリニータ
岐阜戦のプレビューを書こうと思って、岐阜ー水戸と北九州ー岐阜の2試合を観た。2試合を観て、何が印象に残ったかというと、「北九州、すげえな。」ってこと。いきなり本題から逸れるけど、もうその印象しか残らないくらいに北九州は素晴らしいと思うわけですよ。今の北九州を見ていると、サッカーにおいて盛んに大事だ大事だと叫ばれる「モチベーション」って何なんだろうと思ってしまう。もちろん人によって様々だとは思うけど、一般的にJ2におけるモチベーションはJ1昇格だよね。今週末の試合を例にとってみる。福岡ー松本は勝てば松本の昇格が決定する一戦だ。もううちの立ち位置から自動昇格は届かないわけで、別に直接的に自分たちのために福岡に頑張ってくれとは思わない。ただ、松本がこの後、うちとPO圏を直接争う千葉との対戦を残しているから、そこまで松本がモチベーションを持ち続けるために、ひとまず今週末は足止めさせてといてくれと願う。これって至極当たり前の考え方だと自分もずっと思ってきたわけだけど、これが当たり前な考え方だとすると、今の北九州の強さの説明がつかない。岐阜に勝ったことで遂に磐田に勝ち点で並んだわけだけど、磐田と北九州なんて人件費に雲泥の差(予測)があって、さらには「モチベーション」ですら磐田が有利な状況にありながら、38節を終わって、同じ勝ち点。もう本当に「モチベーション」って何よと思ってしまう。諸々考えると、「柱谷幸一名将」説が一番しっくりくるのかなと思う。岐阜戦でもスコアレスで前半を終えて、ハーフタイムコメントで「ワンタッチのタイミングを狙っていけ」と選手たちを送り出した。そしてワンタッチパスを3本つなげてボランチである宏矢の兄ちゃんがキーパーまでかわす文句の付けようのないところまで崩した先制点。決まった瞬間は鳥肌もんだった。柱谷(兄)監督の場合、おっぱいで失敗しちゃったイメージがどうしても拭えないから名将感はないんだけど、この人の手腕が北九州をここまで強くしてるとしか思えないし、実力は確かだよ。本当に脱帽です。しかしこんなに素晴らしいチームがあるのに、平均で35百人しか入らないのは、北九州市民に見る目がないのか、クラブの宣伝不足なのか。いずれにしてももったいないよ。


本題から逸れ過ぎた。岐阜に話を戻す。岐阜は現在3連敗中。直近の2試合を観て、負けてるからそう感じるのかもしれないけど、チームとしての芯のようなものを感じない。軸がないとも言うかもしれない。個はいいメンバーが揃ってるし、2試合ともほとんどの時間帯で主導権を握ってるし、パッと見は3連敗もするようなチームには思えない。ただどうやってゴールを獲りきるのかとか、どうやって相手の攻撃をつぶすのかとか、そういうのがあまり見えてこない。3バックにしたり、4バックにしたりしてるのもそう思う要因の一つかもしれない。うちが一番手こずるガツガツ感のあるディフェンスもあまりしない。ボールホルダーに寄っていくだけで、獲りきるようなディフェンスはしない。阪田か若狭が復帰してダニエルをボランチに戻せるようなら、中盤の主導権は握れるように思う。

キーマンはやっぱり高地。昔からだけど、この選手の配球は本当にいい。岐阜がいい攻撃をしたなと思うと、大体が高地起点の攻撃だ。視野が広くて、そのイメージを具現化出来る高い技術。宮さんにも出てきてほしいけど、間違いなくこの選手がキーマン。ただ、水戸戦の2失点目がそうだったように、キーマンをつぶした時に高確率でチャンスが転がり込んでくる。今まで通りに、林が地道なプレスバックを繰り返せば、チャンスは来る。ストロングポイントとウィークポイントは表裏一体だ。それともう一人、遠藤純輝というFWの選手がなかなかいい。まだ十代でSECONDから昇格した選手らしいけど、プレースタイルはエネルギッシュそのもので常に前を向こうという姿勢に好感が持てる。絶対に勝ちたい試合においては、スマートな選手よりもこういうスタイルの選手の方が手を焼きそうな気がする。ナザリトはもちろん怖い選手ではあるけど、ナザリトにボールを渡す前に組織で封じ込めることが出来ちゃうんじゃないかな。それでも一人で打開してしまうレベルの選手ではない。

試合展開を予想してみる。岡山戦では見事に外したけど、ここを想定するのがやっぱり重要だと再認識した。上述したように岐阜はボールを保持する時間が長いにも関わらず、決定的な崩しがなかなか出来ない。またディフェンス面においても、同じく上述したように寄せが厳しくない。で、現在3連敗中で18位。ここまで揃えば、じっくりと展開するサッカーをすればいいと思うけど、今の大分がいいサッカーを出来てるのは、とにかくハイプレスからチーム全体のリズムを作ること。高地をケアしながら、前の2~3枚でプレスをかけにいけば、そこそこボールは譲り渡してくれると思う。あとは如何に攻撃の回数を増やすことが出来るかだ。焦れずに地道に諦めずに信じて攻め抜く。そうすれば、岐阜からの贈り物は必ず転がり込んでくる。


最後はライバルの状況をチェック。千葉はここから磐田、松本の上位と連戦。千葉はこのうちどちらか一つでも獲れば、その後が富山、讃岐のボトム2との連戦であることを考えると、まず間違いなくPO圏は守るでしょう。山形はアウェイで熊本と。山形は引き続き好調だろうし、勝ち点を落とすことは想像しづらい。ただ熊本は夏頃から上位からも勝ち点をコンスタントに奪っていて、ここでも期待したい。引き分けでもいいので、お願いします。もう一度は死んだと思ってた札幌がじわじわと迫ってきている。確かに厚別での千葉との試合は負けはしたものの、圧倒的に支配していた。調子はいいんだろうなと思う。今週とあるスポーツ紙に「完全消滅」扱いされた「V」ことヴェルディの「完全復活」に期待。同じく引き分けでもいいからね。そして前節までは両腕で崖っぷちにぶら下がっていた岡山もうちのラストキックで奈落の底に落とされた。しかし落下途中に生えていた木の枝に運良く服が引っかかった。今節はそんな状態でしょうか。京都も前節ロスタイムに勝ち点2をこぼれ落としてしまって、岡山戦をラストチャンスだと思ってくるだろうから、激戦は必至。ここは引き分け希望。


さて、最後に今週末は3連休。今季の大分の3連休での成績を調べてみた。

・ 3月22日 春分の日 アウェイ熊本戦  △
・ 7月20日  海の日 アウェイ札幌戦  △
・ 9月14日 敬老の日 アウェイ富山戦  △
・10月11日 体育の日 アウェイ松本戦  ×
・11月 1日 文化の日 アウェイ岐阜戦  ?
・11月23日 勤労感謝の日 ホーム湘南戦 ?

チッ、調べなきゃよかった。3連休の試合は何でこんなにアウェイばっかなんだ。。

3連休初日の中央道なんで、松本の時の教訓を生かして早くに出発するつもり。
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