Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

インテンシティ(35節磐田戦)

2014-10-04 22:41:43 | マッチレポート14’
長崎戦の反省でこんな試合が出来るのなら、失った勝ち点2も決して無駄ではなかったと思う。


スタメンを見た時は並びが予想しづらく、磐田対策として3バックもあり得るかなと思った。前節磐田と対戦した愛媛は3-4-3で前半は磐田のビルドアッップをきっちりと封じてた。後半早々に失点してしまったため、後半はいまいちだったけど、田坂さんが前節の前半を見て手を打ってきたとしても不思議でないと思った。結果的にはほとんど変わらなかったわけだけど。


前節長崎戦のJ’sGOALとエルゴラのマッチレポートに今節完勝のヒントが隠されてると思う。J’sでは「今の大分にはこれといった武器がない」、エルゴラでは「強度不足」と評されていた。まさにその通りだと思うし、残り数試合の段階で新たに武器を構築することは出来ないだろうし、やれることといったらプレー強度を上げることくらいしかない。それをまさに実践出来たのが今日の試合じゃないだろうか。前節名波体制の初陣で気合いの入った磐田の選手たちはちょっと大げさなくらいにフォアチェックを頑張ってた。大分の前節長崎戦を観てスカウティングをすれば、磐田は愛媛戦の継続でよかったような気もする。ただ前半の途中に武田が自陣の真ん中あたりまでボールを運ぶシーンがあったくらいに磐田は前からこなかった。厳しいフォアチェックを滅法苦手とする大分からすれば、少々ラッキーな側面があったことは否定出来ない。


ザックが使って話題となった「インテンシティ」という言葉。曖昧なイメージを残す言葉だけど、個人的には「プレー強度」というニュアンスで捉えてる。インテンシティという観点から言えば、最低の試合をした前節の長崎戦。相手が磐田だったのでまだ楽観は出来ないけど、この終盤戦に一番重要だと思うインテンシティの部分で盛り返せたことはとても大きい。というよりもこのチームの拠り所はもうそこしかないと思ってる。そういう戦い方が出来るように組んだのが今日の4-1-4-1だったと思うけど、先頭に立って磐田にプレッシャーをかけ続けた林の出来は抜群だった。FWとして得点がなかったわけで、本人としては満足出来てないかもしれないけど、献身的なフォアチェックやプレスバックは本当に素晴らしかった。そして2ゴールの起点となった高木と若狭の「前へ前へ」の守備も素晴らしかった。決して上手にビルドアップ出来ないかもしれない。キレイに崩してゴールに迫ることも出来ないかもしれない。でもこういうプレー強度の高い戦いが出来れば、残りの試合やれるような気がしてならない。2年前も最終盤に丸谷と永芳を2列目に配置して機動力の高いサッカーを展開するようになって、最後まで駆け抜けた。こういう戦う姿を見せてくれてダメなんだったら諦めもつく。これで行こう。本当にいいサッカーだった。


北九州、岡山、山形、京都、札幌と勝ち点を落として追い風吹きまくりの節となったわけだけど、もちろんまだまだ楽観なんて出来ない。今日はプレー強度の高い戦いで勝つことが出来たけど、対戦相手の磐田がうちが比較的やりやすいタイプの相手であったということは割り引いて考えておかなければいけない。次節はこういう戦い方では一日の長がある松本。ここを越えてこそ、だ。


最後に名波監督へ。名波さんのことはとても好きなので、次節以降がんばってほしい。次節は松本を止めておくんで、是非自動昇格に向けて突き進んでください。
コメント
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