Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

感覚とスコアが一致しない(21節横浜Fマリノス戦)

2020-10-10 20:55:40 | マッチレポート20'
ハーフタイムの時点ではこんなスコアで終わるとは全く思ってなかったんだけどな。サッカーは難しいな。


連戦もものともせず前線からハイプレスを敢行してきたマリノス。ただ正直に言ってそんなに息苦しい感じもせず、きっちりとプレス回避は出来ていた印象。シュート数こそ少なかったものの、このチームはシュート数が好不調のバロメーターだとも思わないので、そこそこゴールにも迫れてたから後半にもかなり期待をしていた。しかし終わってみれば打たれるシュートがことごとく入ってしまうような感覚で0−4の大敗。こんなにも感覚とスコアが一致しない試合も珍しい。


2時間前にキックオフした味スタのFC東京−ガンバ大阪を観ていたんだけど、味スタはピッチに完全に水が浮いてしまい、スキルの高い両チームの対戦としてはもったいないような蹴り合いになってしまっていた。ニッパツもこれまでそんなにピッチ状態がいいスタジアムだという印象はなかったので、味スタ同様蹴り合いのつまんない試合になっちゃうかなと思っていたけど、予想に反してニッパツのピッチは素晴らしかった。むしろボールがよく走って、パスがよく回った。シュート数はあまり関係ないと言ったけど、エリキの速い2本のシュートを見せつけられてしまうと、こういうピッチコンディションだったからこそもっとシュートを打つべきだったというのは今になると思うよね。そういうプレー選択の部分まで含めての決定力ということだと思う。ブラジル人だろうが、日本人だろうが、シュートは打たなきゃ入らない。


ここまでチームの救世主と言っても過言ではない活躍だった達也だけど、今日は地味に酷い出来だった。ティーラトンに完封されてしまったのは仕方ないにしても実質試合を決定付けてしまった2失点目の「アシスト」はマジでいただけない。なぜあんなに雑に危険な中に戻したのか。今日は躍動感ないなと前半から薄々感じてはいたけど、その予感は最悪の形で的中した。今日だけコンディションが悪かったとかであればいいんだけど、少なくとも今日の怜さんとの交代は星じゃなくて達也だったと思う。


失点していなかったとして、前半の好感触を後半の試合を決めるゴールにどう繋げたかということを考えてみる。やはり一番に来るのは知念の投入なんだけど、今日もやはりしっくりと来なかった。難しいシーズンであることは百も承知だけど、もうこの時期における違和感は「フィットしない」という一言では片付けられなくなってきてると思う。特に髙澤がこれだけの結果を出しているだけに。スタジアムで観ることが出来ずテレビ画面だけの確認だから全てが映されているわけではないけど、一番気になるのは知念がポジションを取りきれてないタイミングでどんどん後ろからパスを付けられてしまっているような感じを受けることだ。先に前に出られたディフェンダーに遅れて体を寄せてファールを取られるというシーンを多く見る。もう2ヶ月しかシーズンが残されていない中でこの状態は来季のことを考えてもどうしたものかと考えてしまう。


「そんな逆足のボレー持ってたの?」と大分サポーターとしては思わずこぼしたくなるほど見事だったマツケンの先制ゴール。様々な罵詈雑言が飛び交ったという「例の一件」以降では初の出場となったマツケン。インタビューではもちろんそのことに触れることはなかったけど、心に期するものがあったであろうことは想像に難くない。さちろーさんに配慮したのか、我々に配慮したのかは分からないけど、ゴール後の喜びが控えめだったのもカッコ良かった。サッカー選手としては最後はプレーで応えるしか方法はないわけで、マツケンにはこれからも頑張ってほしい。


何度考え直してもこんな試合になるはずじゃなかったのにと思ってしまう。昨日発表されたばかりの大学3年生のプロデビューのお手伝いまですることになるとは本当に予想外もいいとこだよ。


前橋育英時代の角田涼太朗。もうこの頃から人気銘柄でしたね。


2018年のNEXT GENERATION MATCHにも出場。真ん中の黒赤スパイク。


大学生になってからはいい写真がなかった。考えてみたらまだ2シーズンしか観てないんだもんね。角田の後ろはJ1席巻中の三笘。右は三笘と川崎に同期入団のイサカ・ゼイン。


NEXT GENERATION MATCH繋がりで今日左WGで先発した松田詠太郎は2019年に出場。この試合のJ選抜側では一番目立ってた。


1点取りたかった。スコアはこんなことになってしまったけど、決して悪い試合だったとは思っていない。せっかくここまで良くなってきた状態をこの後も継続していくためにはやってることは間違いじゃないという共通認識が持てるように1点取りたかった。繰り返しになるけど、悪くはなかったから選手たちには「切り替え」ではなく、「継続だ」と声をかけたい。時にスコアだけが1人で突っ走ってしまうことがあるのもサッカーだ。ただそれだけ。
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 変わってきた判断基準(20節... | トップ | 週の真ん中ピリッとせず(22... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

マッチレポート20'」カテゴリの最新記事