Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

3日経ってから観た(28節水戸戦)

2022-08-26 22:39:41 | マッチレポート22’
このご時世に飲み会があったり、静岡に遠征行ってたり、チャンピオンズリーグの組合せ抽選があったりと色々あったとは言え火曜日の試合を金曜日の今日まで放置してやっと観た。それでも何とも思わないし、もうこのチームに全然興味が持てなくなってきている。


試合からかなり時間が経過して色々な情報が入った上で観た試合なので純粋な自分の感想ではないと割り切って書いている。この試合に負けたことで「ここ一番で勝てない大分」みたいな表現をちょこちょこと見かけたんだけど、そもそも今シーズンの最長連勝が「2」なわけでどこに「ここ一番」があったのだろうか。むしろ後半戦に入ってからは全てがここ一番みたいなわけで、この試合に限らずここ一番で勝ち点を落としまくっているのが今シーズンの大分トリニータだと思っているから、この試合から新たな失望感なんて生まれるわけもなく。


前節が快勝でここから上昇気流に乗っていくんだとあえてこの試合を「ここ一番」と位置付けようとするならば、結論は岩手が弱すぎたことによる勘違いだったにすぎないということ。この可能性は絶対に捨てきれないと思って前節の記事にも書いたし、前節後も極めて冷静に下平監督の采配を見ていたけど、もう予想するのもつまらないくらいに確実に勝ち点を落とせる監督だという評価にしかならないよ。この試合の一つのテーマと言っても良かった水戸のリバウンドメンタリティ。秋葉監督の大きな感情の起伏がリーグ戦にエンターテインメント性をもたらしているのは大事な側面だけど、個人的にはそれを持って優秀な監督だと持ち上げる気はさらさらなくて、本当に優秀なら山口戦でしっかりとした試合をさせられるはずだと思うから。だから秋葉監督と下平監督を比較するのもあまり意味がないように思うけど、試合後のインタビューで下平監督自身も言及していたようにその点はこの試合の大きなポイントだったわけでそれにあっさりと飲み込まれてしまうような試合しか出来ない下平監督からどうやって良さを見つけ出せばいいのか。少なくとも「何もない、今季最低の試合」から「This is 水戸ホーリーホック!」でこの試合にクライマックスを作った秋葉監督の方が明らかに魅力的。意味がないように思えるけど比較せざるを得ないよ、これでは。


この試合で一番目を引いたのは健太のクロス。実況と解説がやたらとほめるのでもともとそういう能力があった選手のように見えてしまうけど、ずっと健太を見てきている大分サポーターからすれば健太が地道にクロス練習をしているんだろうなというのが感じられた試合だった。確か坪井さんが「多彩」という表現を使っていたと思うんだけど、これまでの健太ならまずはスピードで縦に仕掛ける、複数人で対応されればドリブルで中に入っていく、相手に追いつかれる前にアーリークロスを上げてしまうの3パターンだったと思う。シンプルにそれらの精度が上がってきたということもあると思うけど、48分のクロスに健太の成長を見たような気がする。前半に何度も仕掛けられてやや嫌気がさしていたであろう対面の大崎。後半の入りからは少し距離を取って健太の仕掛けに対応しようとしていた。ここで健太が「来ないなら上げます」とばかりに仕掛ける前にクロスを上げてサムエルに合わせた。シュートはキーバーに止められたものの、また一つ健太がスピードだけでない成長を見せてくれたなというのがこの試合で一番良かったところ。


木下康介すごかったな。切り返しでディフェンダーを振り切り、追いすがられてもなぎ倒し、カバーリングに来た選手はかわしきらずにシュートコースのみ作ってサイドネットに決めきった。強さ、イメージ、精度の高さと先制点のゴールは相当ハイレベルなゴールだと思う。献身的な面もあるためどうしても後半はキレが落ちるもののトータルバランスとしてはとてもいいFWだと思う。これでシーズン11ゴール。改めてJ1から注目されても不思議はない選手だと思う。


明らかに朝陽のコンディションが良さそう。ただ長沢、新太、藤本と今シーズンはコンディションが上がり始めた選手から順に負傷していると言っても過言ではないような状態なので十分に気を付けてほしい。


この試合は変則日程ではあったものの水戸も前節山口でのアウェイゲームだったから大きな有利不利はなかったと思うけどあっさりと負けた。次の秋田戦の方がよっぽど大変なわけで勝てるんでしょうかね。今シーズン最も遠方のアウェイ、アウェイーアウェイの連戦で中4日、パワフルなサッカーを展開してくる秋田、今週だけで3選手のコロナ陽性判定。期待出来ない下平監督が乗り越えるにはちょっと壁が高すぎるし、そして厚すぎる。
コメント
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