Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

とりあえず勝ったっぽい(32節岩手戦)

2022-08-21 00:10:11 | マッチレポート22’
とりあえず勝ったっぽいなんてこれっぽっちも思っていないけど、今日は大切な筆頭株主であるTKP様のスペシャルデーだったので、何かしらTとKとPにかけたタイトルにしないといけないのではないかという使命感にかられたんだけど、Pが難しすぎるのよ。


今日の試合で唯一注文をつけるとすればもう少し早い時間帯に岩手のディフェンスを攻略してほしかったというところくらいか。がっちり5-4-1ですき間を埋めてきたので難しかったとは思うけど、不満なのはそのペースに合わせちゃって全員が全員とも2〜3タッチでのらりくらしとパスを回してて本当に崩す気あんのかよという進め方をしていたところ。どこかでダイレクトのパスを繋ぐなりしなきゃズレなんて生まれるわけないのにタラタラとしてるから先制点まではイライラしながら観ていた。先制点はまさにダイレクトパスが繋がってうまく中に入り込めた形だ。そこからは言うことなしだったけど、先制点が39分だからもう少し粘られていたらハーフタイムに入っていたわけで、守る気しかない岩手からすればそこで大きな勇気を手に入れるところだったから本当にギリギリだったと思う。もう少し早い時間帯にあれが出来ていればというのがこの試合で唯一の注文。


将輝はリーグ戦初ゴールおめでとう!そのポジションの選手に期待したい形のゴールだと思うし利き足じゃない右足でしっかりと枠に収めたのも見事。もう誰が何と言おうとこのチームのNo.1ボランチはあなた。ファールされた時でも不適な笑みを浮かべる感じとかどんどん頼もしくなっているしもっともっとこのチームを引っ張っていってほしい。下田塾でたくさん学べ。受講料ならオレが出す。


3点目がとても良い形だったと思う。スローインの地点から最短距離でゴールに向かう相手が嫌がる組み立てがまず良し。也真人にパスが通った時点でほぼほぼ勝負ありだったけど、パスを出した後も止まらずに走り続けた朝陽のところにご褒美としてボールがこぼれてくるところがこのゴールの一番好きなところ。徳島戦の教訓を試すかのように今日もハーフタイムで2-0というシチュエーションだったけど、見事に一発回答。こういうのをシーズンのもっと早い段階で見たかった。


喜びたいところではあるけど、岩手が弱すぎたという側面を無視するわけにはいかない。2-0になった時点でみんな大好き増田さんも言ってたけど、このままずっと大分のディフェンスラインがボール回しを続けていたら岩手はどうしたんだろうかというのは自分も思った。最低でも2点取らなきゃ勝ち点は得られないのに前半と同じように5-4-1で全く出てこないのにはさすがに驚いた。もう秋田さんにスコアレスドローのプランしかなかったんじゃないかと疑いたくなるくらいに腰の引けたサッカーだった。シーズン序盤は高さと強さを全面に押し出したスタイルが勝ち点をもたらしていたけど、4ヶ月ぶりに対戦したらただのラフプレー連発のチームになってしまっていた。このままだと1年でJ3に戻ることになっちゃうんじゃないかと他人事ながら心配になりました。


この試合の一番大きな収穫は也真人の完全復活だと思う。朝陽のゴールシーンでのシュートは決めてほしかったけど、何よりもアグレッシブなディフェンスに本来の也真人が戻ってきたと感じた。もともと也真人の良さってプレッシャーに行くだけじゃなく足を出して少しでも相手ボールを突っついたり、自分より大きい相手の懐にもぐり込んでマイボールにしたりするアグレッシブなディフェンスだったと思うんだよ。攻撃面での良さって後から気付いたような気がするんだよね。今日はそういうアグレッシブなディフェンスが随所で見られたのでこれは也真人完全復活と言っていいんじゃないかな。3日後の水戸戦は先発濃厚だと思うので、次は也真人完全復活祭をやりたい。




そしてこの姿が遂に実現した。1週間前なら夢にも思わなかったことが実現するんだからサッカークラブというのは分からないものだし、長く追いかけていればこんな幸せな気持ちになることもあるんだなというのが今回の移籍の一番の実感。プレー面ではまだこれからという感じだったけど、中川が試合後のインタビューで言ってた通り、ここから相互理解が進んでチームが成長していけばクラブを取り巻く雰囲気も変わってくるんじゃないかな。正直哲平さんのこのやり方で誤摩化されるのちょっと腹立つんだけど、そんなのを軽く超越して夢生が大分のユニを着て走っている姿に心が揺さぶられた。哲平さん、もっとちょうだい、もっともっとちょうだい。


次節は変則日程で火曜日開催というレア日程。今日の試合が不甲斐ない内容で秋葉監督のインタビューがすごかったと話題の水戸と対戦。ロッカールームで軽く2〜3人はぶん殴られているだろうし火曜日に水戸の選手たちがどんな心構えで臨んでくるかは火を見るより明らか。そういう前のめりの相手に対してどう対峙するか、どういうプランを練るのか、チームの総合力を試される試合としてはこんなにも最適なシチュエーションはないんじゃないだろうか。ホームで対戦した時もガラッとメンバーを変えられてあっさりとポイントを持ち帰られた。あれから5ヶ月、下平監督の手腕をけっこう引いた位置から冷静に見てみようと思う。
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