Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

「自力」を残した意味(ルヴァンカップGS5節神戸戦)

2019-05-14 23:31:23 | マッチレポート19'
リーグ戦の湘南戦と順番が逆になってしまったけど、一応当日中に録画で観たので記録として記事を残しておこうと思う。


リーグ戦から大きくメンバーが変わってもホームではここまでいい試合を続けてきたので、この結果は想定内なんだけど、個人的にカップ戦が大好きで、かつチームの好調を維持していくためにはグループステージの突破が絶対に必要だと思っていたので、この勝ち点3はとてもつもなくデカい。神戸の状況がどうとかそんなこと知ったこっちゃない。


高松先生も絶賛してたけど、この試合では庄司が良かったと思う。ここまでもスケール感を感じさせてくれるプレーをちょこちょこと見せてはいたけど、どちらかと言うと大分のサッカーに対して考えすぎて自分の良さを自らしまいこんでいるような印象を受けていた。ウェリントンという問答無用の「個」が相手だっただけに小難しいこと考えてる場合じゃなかったっていうことがあったかもしれないけど、思い切りの良さが感じられて、改めて良いCBに育つ素養を感じた試合だった。岡野にも言えることだけど、パス回しがぎこちないとか、冷静に周りを見渡せないとか、そういう部分はぶっちゃけ今の段階ではどうでもいいと思ってる。ノリさんだって、フクだって、智輝だって、高木だってみんな最初は下手くそだったし、どこかで自信が付けば「ミスをしなくなる」んじゃなくて、「ミスが恐くなくなる」んだと思う。その境地に達するまでチャレンジを続けていけばいいだけだ。庄司も岡野も正統派CBとして素晴らしい素材であることは疑いようがない。このまま片野坂さんの下で研鑽を積めば間違いなくワンランク上のCBになれるはずだ。大分トリニータはJ1で3位のACL圏内のクラブだ。庄司の保有権を持っているクラブも、岡野の保有権を持っているクラブも、どっちもずっと順位が下のクラブだ。だからこれから我々がやろうとしていることは「借りパク」ではなく、「ステップアップ」なんだ。(←これが言いたかった!) 庄司、岡野、どうよ?


冗談はさておきその素晴らしかった庄司がグループステージ突破がかかった死ぬほど重要な最終節に出られないのはチームにとっても、庄司にとっても痛い。アウェイに乗り込んでいって勝たなきゃならない試合を経験出来ることって選手にとっても本当に大事なことだから、グループステージ突破は庄司と一緒に勝ち取りたかった。


この試合でデビュー以来最も高い質のパフォーマンスを見せた長谷川が何と中3日でリーグ戦フル出場デビュー。今までで最もいいプレーだったとは思ったけど、この時点ではまさかたったの中3日でリーグ戦デビューするなんて夢にも思わなかったよね。ここ最近出場機会が得られていない馬場と成豪がちょっと心配なんだけど、何が起こるか分からないから信じてトレーニングを頑張ってほしい。あと奎汰のクロスバー直撃のランニングボレーは決まっていればゴールオブザシーズン確定だったかもしれないね。


あと1週間で運命のグループステージ最終節。ここまでホームとアウェイでのパフォーマンスに明確に差が出ているから、このアウェイでの最終節にグループステージ突破がかかるのは、それに見合うだけのチームなのかどうかを試されているようで絶好の機会となったと思うんだよ。ここで引き分けて「他力」待ちなんて結果じゃ相応しいチームではない、そう思う。神戸戦を逆転で勝ち切った最大の意味は最終節に「自力」を残したことだ。川崎−東京−名古屋の3連戦がヤマ場と思われているかもしれないけど、その前にも大きなヤマ場がやってくる。最終節がマジで楽しみだ。
コメント
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