Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

強ぇぞ、大分!

2018-07-22 18:00:28 | トリニータ
ユースの話です。


今年もやってきた灼熱の群馬での若人たちの祭典・第42回日本クラブユースサッカー選手権大会。ホームでもアウェイでも他クラブのユニとかグッズ身につけてる人を見かけると「お!」ってなるじゃないですか。アレのものすごい豪華版がクラ選のイメージ。今日も行きの関越で抜かした車にセレッソのステッカーが貼ってあったり、会場近付いたら前をサンガのバスが走ってたり、試合が終わってご飯食べようと蕎麦屋に入ったら全員が「No Zelvia No Life」と書かれたTシャツを着てる家族がいたりと、この「フェス感」がたまんないんだよね。それに甲子園や選手権には及ばないかもしれないけど、やっぱり高校年代の総決算的な位置付けの大会でもあって、そういうおじさんがちょっとウルッときてしまうような感覚もあって本当に好きな大会。


ただ近年は暑さの問題もあって、観戦者側からするとあまりたくさんの試合が観られる大会ではなくなってしまった。今年は特に日本全国で暑さが話題になってる時期の開催もあって、直前まで試合時間の短縮やキックオフ時間の変更とバタバタとしていた。確かに暑い。それはもう間違いない。自分でもWBGTの計測器を持ち込んで前橋総合のスタンドで測ってみたけど、キックオフ前で気温38.5℃、WBGTは31.1℃と激しい運動はNGの数値。で、群馬での開催の是非が色々と言われてる。ただ体感としてめちゃくちゃ暑かったかというと昨日の味スタ西で感じた暑さとほとんど変わらないわけで、群馬での開催が悪いわけじゃないと思うんだよね。別に自分が真夏の観戦に訓練されてるからとかそういうわけじゃなくて、この時期の日本はどこ行っても暑いよということで。北海道行くのか、夜やるのかくらいしか根本的な解決策はないと思う。公式記録の気温42℃は測り方によると思う。





ということで前置きが長くなりましたが、我らが大分トリニータU18のグループステージ第1戦の対戦相手は横浜Fマリノスユース。現在プリンス関東で6位と格でいえば同じくらいのレベル。ただ椿直起や棚橋尭士といった年代別日本代表もいて、実質格上感は否めない。クラ選関東予選の浦和戦を1ヶ月前に観たけど、浦和には完敗だった。





結果は3−0の完勝。ノックアウトステージ進出に向けてこれ以上ない好スタートとなった。試合開始から強度の高い寄せで隙を与えず、マリノスにリズムを作らせなかった。正直に言って引き分けでいいと思っていたので、「この強度で最後までもつかな?」っていうのと、「35分ハーフだし、何とかやり切ってほしい」とで気持ちが揺れてたんだけど、そんなおじさんの心配をよそに次々とゴールを決めていくではないですか!トップチームで長くフラストレーションが溜まってる中で本当に痛快な勝利を見せてくれて感謝感激号泣もんでした。


ただこの年代特有の勢いだけの勝利かというと全く違って、むしろしっかりとした試合運びに感心したくらいだ。相手が嫌がることしかしなかったと言っても過言ではないくらいいい展開だった前半。先制点も奪い、後半からマリノスが巻き返してくるのは明らかだった。さらに後半頭から温存してた棚橋を投入してきて案の定キックオフから一気に押し込まれた。何とか粘ってゴールキックでいったん落ち着いた時にキャプテンの三好くんからチームメイトに対して「ここで自分たちの時間を作りたい」という声がかかると、早速それを自らが実行する。DFを背負ってボールを受けるとターンで相手と入れ替わり前を向く。たまらず倒した相手DFにイエローが提示され少しの間が出来ると、これで完全にマリノスの流れが寸断された。その後CKからのドンピシャヘッダーとまたもや三好くんがDFラインを突破し、ダメ押しの3点目。試合は決した。強いよ。勝者の試合運びだよ。よく走るし、戦うし、また山哲さんのチームになったなという印象が強いけど、それにしても素晴らしい試合だった。







その三好くん。今年に入ってキャプテンに任命されるまで存在を知らなかった。多分去年のクラ選でもメンバー入りしてなかったと思うんだよね。久しぶりにうちのユースの選手でこりゃすごいなと唸らされた。まず体が強い。下手に寄せたらまず入れ替わられる。ゴール前でも冷静でシュートが落ち着いてる。キャプテンということもあり、周りがよく見えてるし、声もよく出てる。ホントいい選手。



この年代は3年前の冬に高円宮杯U15で多くの選手を見てるから、その試合を思い出しながら今日は見てた。その時の記事がこちら。ちなみにこのCKのキッカーとリンク先の1枚目の写真のCKのキッカーはどちらも岩崎くんだと思う。順調な成長ぶりにおじさん嬉しくなっちゃったよ。







CBの2人も良かった。特に栗林くんはサイズもあってハイボールのはね返しは迫力があった。安定感もあってマリノスの早い動かしにも十分ついていってた。三木くんがマッチアップしてるのは個人的に去年から一番注目してる津久井匠海。クマガヤから今年マリノス入りした。途中出場ながらしっかりと出場機会を得てるのは素晴らしい。





U15目線でいくと、つい半年前までU15のキャプテンだった弓場くんも途中出場で早速のクラ選デビュー。彼の代の高円宮杯U15は優勢に試合を運びながらのPK負けだったから悔しかったと思う。その時の記事がこちら。弓場くんもグイグイ成長してこの時の悔しさを全国の舞台で晴らしてほしい。






今日はこういうシーンが何度あったことか。椿くんは横河武蔵野の出身なので応援したい選手。序盤に切り返し一発で一気に2枚ちぎられた時には、今日はズタズタにやられるかなと思ったけど、その後はカバーリングを早くして自由にやらせなかった。1年生の頃のインパクトと比較すると伸び悩んでる感があるけど、成長を見守りたい選手。来年は関東大学リーグで見られるんじゃないかな。



ということでシュンツバ世代でも成し遂げられなかったグループステージ突破とその先を是非とも目指してほしい。
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