Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

初勝利は持ち越し(ナビスコカップ1節新潟戦)

2013-03-20 23:09:55 | マッチレポート13’


田坂さんの言葉を借りれば、「彼ら(リーグ戦に出場していない選手たち)の気持ちを察することもあった」。うん、やっぱこれだね。ナビスコの最大の醍醐味ってリーグ戦じゃなかなか見られない選手たちがどんな思いで試合に臨んでくるのかを見られることだよね。ナビスコの試合が出来るだけで、J1に上がってこれて良かったなって思う。

高木と高松といういわゆる「背骨」を抜いて、大幅にメンバーは変わった。圭介、土岐田、マツケン、昌也、キジあたりが今季初出場かな。結論から言うと、けっこうやれてたと思う。ガラっとメンバーが変わったにも関わらず、リーグ戦と同じサッカーが出来てたと思う。全体で日頃からいい練習が出来てる証拠だと思う。結果はまたもや先制して追いつかれる今季のお決まりパターンとなりつつある展開だったけども、いいんじゃないだろうか。後半はやっぱり押し込まれちゃったけど、やられそうな空気はなかったし、まだ90分フルパワーで戦えるフィジカルが出来上がってないんだろうね。

今日の試合を観てて、新潟は残留を目指す上でライバルとなりそうだなと改めて思った。今季未勝利の現状や、手合わせをしてみての感覚で、あんまり間違ってないと思う。昇格同期や新潟あたりに直接対決で勝てるかどうかにかかってると思う。5月にまたビッグスワンで対戦するまでにはしっかりと90分戦える体を作って必勝で臨みたい。

西とキジのキレ方がハンパない。二人ともサボらずチェイスするし、キジは初めて入ったポジションでいきなりゴール。ちょっとベンチに座らせておくのがもったいないくらいのコンディションに映った。西&キジの「ちびっ子2トップ」なんてのも見てみたいぞ。スタートから二人でかき回しまくって、ガス欠のタイミングで「ツインタワー」と2枚替えなんて、ちょっと魅力的じゃない?

昌也も良かったね。緊張してそうな素振りやプレーなんて皆無だったし、最後に足つったシーンで、後ろから来たボールのトラップが完璧でちょっと声出ちゃったもんね。小松も言うほど悪かったとは思わない。移籍後初先発なわけだし、いくらベテランとはいえ、いきなり結果を求めるのは少々酷かと。マルチロールな感じにむしろ「なるほど」と思ったくらいだった。キャプテンのアシストは意地みたいなの感じたね。外国籍選手の加入でポジションが脅かされそうになってるけど、簡単にはやらないよってね。前線も中盤もGKもいい競争環境になりつつあるよ。


今日の試合は何と言っても、「辻尾軍団」を抜きには語れない。





噂通りに400人来た。長いこと大分のアウェイ戦に足を運んでるけど、今日ほど異様な雰囲気だったスタンドはかつてなかったと思う。もちろんいい意味での「異様さ」ね。もう色んなところに画像が出回ってると思うけど、お揃いのTシャツに大旗、個人バナーとこれでもかの「辻尾推し」。でも素晴らしいのはその存在感だけじゃない。試合前の集会にわけも分からず集められても、みんなちゃんと跳ねて、声出して、手を叩く。試合が始まれば、しっかりと席を詰めて立ち応援。試合の最終盤までお目当ての辻尾が出てこなくても、慣れない大分のチャントで応援してくれる。試合が終われば、スタンドのゴミ拾いまでしてくれてる。もちろん中には「めんどくせ」って思ってる人もいたと思う。でもそんな素振りは全くみせずに一生懸命応援してくれる。ホントに素晴らしいと思ったよ。

でもさらにスゴいと思ったのは帰り道。てっきり辻尾軍団は新潟だけから来てるのかと思ったら、帰りの関越道で辻尾軍団バス(確証はないんだけど、社名も入ってたし多分そう)に遭遇。最初は新潟県内にいくつか事業所があるのかな程度に思ってたんだけど、並走しながら行けども行けども高速を下りない。最後は埼玉県内のSAに入って別れたんだけど、あれ多分都内まで帰ってきてるんじゃないかな。あとで軍団の会社のHPを見たら、どうやら都内にも事業所がある。てことは、新潟県以外からも招集がかかってるってわけだ。東京→新潟って空いてても3時間以上はかかるからね。

いやー、ホント恐れ入る。自分の会社が同じようなことしたら、耐えられるかなって思っちゃうもん。辻尾、愛されてるな!この愛に応えないとな!

集会でたくさんの19番が飛び跳ねてる後ろで、軍団のボスと思われる方とブルーノ浩志が名刺交換してる姿が面白かった。

5月のリーグ戦にも来てくれるかな。軍団の皆さま、今日は本当にありがとうございました。次回は辻尾の活躍とチームの勝利でもっと盛り上がりたいですね。
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