Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

勝てんじゃね?

2013-03-14 23:41:10 | トリニータ
タイトルのイントネーションは若い子がよく使うやつっぽく読んでください。

浦和戦プレビューです。

浦和はACL初戦は完敗だったものの、そこからは3連勝で波に乗ってきている。ちなみにリーグ戦3位だった昨シーズンはリーグ戦2連勝が3回あったが、いずれも3連勝に失敗している。今シーズンが始まっていきなり昨シーズン達成することが出来なかったリーグ戦3連勝のチャンスが巡ってきているのが、今週末のうちとのアウェイゲームという状態。つまり、モチベーションは高い。

開幕戦の広島戦と2節の名古屋戦をチェックした。昨シーズン就任したペトロビッチ監督の指揮のもと、ポゼッション重視のサッカーを展開しているのは周知の事実。どちらの試合も主導権を握って、能動的に勝ち切ったいいゲーム。ただ、しっかりとポゼッションしつつ穴を探す広島のようなサッカーではなく、もっと縦に速いサッカーだと感じる。これがまだポゼッションサッカーが成熟しきってないからなのか、意図的に縦に速い要素を入れようとしているのかは、判断しかねた。

強いのは間違いないと思うけど、「勝てんじゃね?」ともハッキリと思う。いや、「勝てなくはない。」くらいにしとくかな。。

うちの開幕から2試合・計180分を観てて、一番いいサッカーを展開してたのは、まず間違いなく川崎戦の前半。これは言うまでもなく、川崎が3-4-3の布陣を敷いてた時間帯。うちの3-5-2は3-4-3対策として生まれたフォーメーションだけに、中盤で1枚余る状態を生み出し、主導権を握ることが出来る。浦和は相手によってサッカーを変えてくるようなことはしないだろうし、自分たちの3-4-3に徹してくると思う。そうすれば、そこそこ守れると思うんだよね。気を付けたいのは、リズム変化を起こされるタイミング。例えば、単調なパスワークの中にワンタッチパスを盛り込んで、緩から急にスイッチが入る瞬間だとか、槙野や森脇といった両CBが上がって、フォーメーションを崩してでも点を取りに来る時だとか。平常運転では数的に有利なシチュエーションを作り出しやすいので、集中して厳しく人にいければ、そんなに負けることはない。ただ上位クラブだけにその状態で手をこまねいてるわけはなく、強引にでもねじ込んでくる。そんな時にしっかりと対応したい。

注意したいプレーヤーは「鈴木啓太」。個人的にはこの選手のことをかつては酷評してた。特にオシムジャパンの常連だった頃は、いくらオシムさんといえど、鈴木啓太を重用することだけは理解しかねるくらいに、どこがいいのかさっぱり分からない選手だと思ってた。その印象はその後もほとんど変わらず、男前だけどプレーは凡庸なボランチというイメージしかなかった。しかし、ペトロビッチ監督就任以降、浦和の中で最も変わったのは彼なんじゃないだろうか。もうベテランと呼ばれる年齢にも近付いてきてるけど、かつては最も手近な選手にパスをさばくことしかしなかったのに、今は縦にくさびのパスをバンバン入れるし、サイドチェンジまでズバッと通しちゃうスーパーボランチに変貌を遂げている。名古屋戦の宇賀神の決勝ゴールも鈴木啓太から興梠への縦パスがスイッチとなって決まっている。今の浦和のゲームメーカーは柏木から鈴木啓太へと移ってると感じる。特に今の柏木はコンディションが良くないのか、らしくないミスが多い。火曜日のACLで柏木は先発したものの、お休みをした鈴木啓太は万全のコンディションで大分に乗り込んでくると思われる。木村、丸谷がどれだけ彼から自由を奪えるか。試合の流れを決める大きなポイントだと思う。

さて、大分側のメンバーですが、基本的には川崎戦のメンバーの継続でいいんじゃないかなと思ってる。川崎戦ではほとんどCKがとれなかったけど、高木、ヤス、若狭、高松(森島)にさらに阪田をゴール前に送り込めるのは守備面を切り離して考えたとしても、大きなメリットだと思う。ホーム浦和戦と言えば、セットプレーで拾ってきた試合も多かったからね。

あとはやっぱり田坂さんが対浦和の秘策を練ってて、何かを仕掛けてくる気がしてならない。去年から浦和の試合は全てチェックしていると公言していた田坂さん。開幕からの2戦を経て、普通にやればどうしても押し込まれてしまうのは目に見えてる。メンバーの入替も含めて予測はつかないけど、ここは楽しみに待ちたいと思う。

最後に観客動員。まず間違いなく今週の試合が今シーズン最多の動員数になるでしょう。やっぱ2万超えしたいね。浦和サポーターにもいっぱい来てほしいし、その浦和サポーターを見に来るだけでいいから、大銀ドームから遠ざかってる大分の人たちにも来てほしい。

色々なことを勘案しても、今シーズンのポイントとなる試合が今週の浦和戦のような気がする。ACLで疲弊しているビッグクラブをホームで迎えて、勝ち点を奪う。せこいと言われようが、何と言われようが、これがプロビンチアの生きる道。2万人で攻めて、2万人で守る。究極の全員攻撃・全員守備で絶対勝とう!
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする