Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

いよいよ最終節

2012-11-09 21:44:40 | トリニータ
最終節・松本戦プレビューです。

楽しかったり、胃が痛くなったりと、本当に充実した2012シーズンもいよいよ最終節。勝てば自動昇格もあり得るという状況で最終節に臨めることに感謝して、悔いの残らないように選手たちをサポートする。もう自分に出来るのはそれだけ。

今年は試合前にしっかりと自分なりのプレビュー記事を書こうと決心してシーズンに入った。週中に試合がある時に書けないこともあったけど、最後まで書き続けることが出来た。シーズンが半分を過ぎてくらいからは週末の試合で対戦する相手の前節(さらには前々節も)を観ておかないと落ち着かないまでになってた。ただやっぱり最後まで書き続けられたのは「この状況」に居続けてくれたチームのおかげに他ならない。やっぱり感謝。

まずは松本の前節・千葉戦をチェック。前々節の栃木戦に敗れたことでPO進出の可能性が絶たれた松本。少しモチベーションを落としたのか千葉に対して、文字通り手も足も出なかった。先制された後にカウンターからビッグチャンスがあったが、それを外すとあとはノーチャンス。米倉選手のポスト直撃や荒田選手の1対1等、よく0-2で収まったなという内容。チームの中心である船山選手が出場停止だったので、そこは割り引いてみないといけないということはあるかもしれないけど、それにしても攻撃の形はカウンターを除いて皆無に等しい。船山選手が入った時にどれくらい組織が機能するのかを見ておきたかったというのはある。

松本のフォーメーションは3-4-3。いまうちは2シャドーを置く3-5-2が基本スタイルとなってるけど、このフォーメーションの生い立ちを辿ると確か5月のアウェイ湘南戦にたどり着くはず。当時うちも3-4-3を採用してて、完全マッチアップ状態からのズレを自ら作りにいくために採用したのが最初だったと記憶してる。その後、2シャドーの豊富な運動量を前提に中盤で主導権を握ることが出来るようになってきたこともあり、基本フォーメーションとなった。よって3-4-3システムの松本とはマッチアップにズレが生まれ、試合は動きやすくなるんじゃないかなと思う。ただこれはどっちにとって有利とは言い切れない部分があるように思う。山形戦の後半に、ゴール裏から山形のビルドアップを見てて、完全に守備がハマってた。山形の攻める意欲が既に削がれてて、運動量が低下していたということもあるとは思うけど、それにしてもうちの3-5-2システムが山形(福岡もそうだった)の4-4-2システムに対してハマり切っていた。それだけに最後も4バックのチームの方が良かったなというのが本音。

松本の3-4-3は湘南やうちと違って、両WBがあまり開かない。千葉に完全に主導権を握られて、真ん中を固めざるを得なかったのかもしれないけど、バイタルエリア付近に10人が固まって守るというシーンが多かった。その中でも松本の右WBの玉林選手のところは穴だと思う。千葉の左SBの渡邊選手に何度も1対1を仕掛けられて、間合いを詰め切れずにクロスを許し続けた。うちとの対戦の時も渡邊選手はいい選手だなとは思ったけど、今のジョンハンのキレの方がはるかに上だ。玉林選手は相手の最終ラインやボランチにボールがある時にかなり中に位置しているので、ワイドにボールが入ってから間合いを詰めにいかないといけない。そうすると相手は既にスピードに乗り始めてて、勝負をしかけられやすい。縦にも速くてカットインも鋭い今のジョンハンを、千葉戦を観る限りにおいては玉林選手が対応出来るとはとても思えない。福岡戦のようにキャプテン→ジョンハンのホットラインを築ければ、相当にビッグチャンスは作れると思う。反町さんはどんな手を打ってくるだろうか。選手を替えてくる等の対症療法じゃないことだけは間違いないと思う。

あとは松本市の情報を少し。ワタクシ、ちょうど1年前の2011年11月にアルウィンに松本山雅の試合を観に行ってるんです。その時のことを思い出すと、良い天気だったということもあるんだけど、そんなに寒くなかったんですよね。夕方キックオフだった前日の宇都宮の方が圧倒的に寒かった記憶がある。ただ今週末は松本市に雨予報も出てて、そうなるとさすがに寒いと思う。週間天気予報で最高気温の平均をとって大分市と比較してみても3~4℃ほど低い。ただ今日のTLに情報が溢れてたけど、クラブは万全を期して前々日に松本入り。前日入りよりも間違いなく気温への適応は出来るはず。そういうことで寒さに対してはあまり恐れる必要はないのかなと思う一方で、地味に気になるのは標高。松本市(役所)の標高は592m。大分市がほぼ0mであるとすると、その差は約600m。これくらいの差がどれほど影響するのか科学的なことは分かんないけど、体のキレとかそういうレベルには少し影響してくるんじゃないかなとは思う。学生時代は季節労働的に1年のうち2ヶ月強を長野県で生活していて、長野県にはかなり造詣が深いです。山の形とか田園風景とか、寒さだけでなく景色も九州とは全然違う。さらには松本山雅の大サポーター。少しでも選手たちからアウェイ感を取り除いてあげるためにも、サポーターがいつも以上にがんばんないとと改めて思う。

ちょっと完全な余談を一つ。アルウィンはバックスタンドの裏側が信州まつもと空港の滑走路になってる。今週末はそんな余裕ないけど、メインスタンドに陣取ると滑走路に着陸してくる飛行機がピッチとバックスタンド越しに見える。セスナ級だと何とも思わないんだけど、FDAの旅客機が降りてきた時の非日常感はものスゴイ。サッカーの試合越しに見える巨大な旅客機。あんなの見られるの多分日本でアルウィンだけ。


9月初旬に発売された大分トリニータ特集が掲載されたサッカーダイジェストを読み返した。中でもモリシとさんぺーの対談はいま読み返すと本当に興味深い。取材がホーム甲府戦前の31節終了時点。当時さんぺーが絶好調で13ゴール、一方モリシは9ゴール。実際にさんぺーは直後の甲府戦でもゴールを決めたし、あの時の勢いからしてモリシが逆転するのは無理じゃないかなと思ってた。ところがどっこい、10月に入って完全にエンジンのかかったモリシが急追して、最終節を前に2人とも14ゴールで並んだ。この取材の中でモリシはさんぺーのゴール数を抜けなかったら罰ゲームをすると自ら提言。この時にさんぺーが発してる「俺の予言ってけっこう当たるんですよ。モリシに抜かれれば、J1に上がれると思うし。」って言葉はいまこの状況で聞くとあまりにも言霊めいてて、ドキドキを通り越してちょっと怖さすら感じる。だって、京都× 湘南△ モリシ2ゴールで昇格ですよ、皆さん!もうさんぺーの言葉を信じるしかないでしょ!

ということで、何だか気持ちが高ぶり過ぎて文章がまとめられない。試合に向けてもっともっと気持ちを高めるために松本前泊で行きたかったんだけど、この秋2度目の後輩の結婚式が入ってしまったので、やむなく当日入り。もう本当にいよいよ。運命のキックオフまであと約37時間。みんなで喜びたい。色々なことを乗り越えた大分に関わるみんなで喜びたい。

アルプスからの風に乗せて「SEE OFF」と「大分よりの使者」を轟かそう!オレたちの夢を掴み取った歓喜とともに!
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