Triority(トライオリティ)

四十にして惑う、それがトリニータ。

クソテクい19番(7節F東京戦)

2011-10-27 22:28:46 | マッチレポート11’
もっと昨日の感動や喜びが伝わるようなタイトルにしたかったんですが、もうこれしか今は思いつきません。昨日ゴール裏で隣になった青年2人組のうち一人が久しぶりにトリニータの試合を観るらしく昨今のチーム事情をもう一人の青年に聞いていました。その中で「何だっけ、あのクソテクい19番?」って聞いてるのが思わず聞こえてしまって、それからずっと「クソテクい」という言葉が頭ん中を回ってました。多分オレより10歳以上若いんだろうけど、オレの中にそのボキャブラリーはなかったな。ちなみにニュアンス的に「クソテクい」は100%の褒め言葉のようです。サッカーでいうところの「エロい」「セクシー」「変態」あたりと同義語ですね。

というわけで昨日は1ヶ月前からこの日は早く帰ることを宣言しといたため、周りが帰らせる雰囲気を作ってくれ17時50分に退社することが出来ました。当初はキックオフまでに間に合えばいいやくらいの気持ちだったけど、何と圭介の入場に間に合うという奇跡が!こういう日に限って仕事で何か起きるのが世の常だけど、余裕を持って国立入り出来たのは本当に嬉しかった。で、ゴール裏に行ってみると、大分サポの多いこと多いこと。平日にあれだけ集まるこのクラブとサポのポテンシャルを再認識。

それにしても試合は熱くて、楽しかった。

田坂さんは前半に厳しい評価をしてるようだけど、個人的には失点からしゅーとの投入までの20分弱を除けば1試合を通して素晴らしかったと思う。

JAGSでも今節のベストゴールに選ばれた前田さんのスーペルゴラッソ!

土岐田のクソテクい右足アウトのふんわりクロスに、クソテクい胸トラップからのクソテクいターン、そしてクソテクい左足シュート。モリゲも代表GKもなす術なし。もう全てがクソテクい!

あのゴールで試合の流れが変わって、後半はほぼ互角に戦えてた。7.9の頃に比べれば、FC東京に怖さがなかったのは事実だと思うけど、首位相手に正面から殴り合いを挑みにいって、最終ラウンドの2分55秒に右クロスカウンターでKOをもぎ取ってきた大分トリニータは間違いなく大きく成長した。ただただ怖かっただけの7.9に比べて今日はやれるって選手もサポも感じてた。

ただ正直に告白すると決勝ゴールの少し前のドンミョンのシュートがゴールをわずかに外れた時点で心の隅では諦めてました。結果は引き分けだったけど、全力で選手に拍手を送ろうなんてことまで考えてました。でもピッチ上の選手は誰一人諦めてなかったんだね。ハセヒロのシュートがゴールに吸い込まれた後のゴール裏は本当にすごかった。ハイタッチとか、抱き合うとかそんな次元じゃなくて、何かもうひたすらに体をぶつけ合ってた。喜びが爆発する、まさにそんな感じだった。

ハセヒロやしゅーとは大分加入後最も輝いた試合だったと思う。アウェイの5人ベンチで、さらに西とさんぺー抜きでこれだけの試合が出来たことを自信にして、残りの試合に臨んでほしい。たった3日前の不甲斐ない京都戦とのギャップを冷静に考えると、昨日の出来はFC東京に引き出してもらったところも多々あると思う。でもそれでいいと思う。格上と試合をやるということはそれだけでモチベーションになるわけだから。FC東京にこれから残留を望むのはちょっと無理があるから、是非とも来季のモチベーションのために「赤いとこ」のご登場を願ってやまない。

楽しいこと、嬉しいことよりも苦しいこと(精神的にはもちろん経済的にも)の方が圧倒的に多いサポ活動。だけどこういう試合を見せられてしまうと、いつ来るか分からないこういう試合のためにずーっと続けてるかななんて思ってしまう。次のこんな試合はいつかな。例え3年待たされようが、5年待たされようが、きっとずっとスタジアムに足を運ぶ。どんな長い時間でも待てると思うような歓喜が昨日の国立のゴール裏にはあった。

コメント
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