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オールド・ニコン(その3)F3/T+Ai 20mm F2.8S


 昨日ご覧いただいたF3Pが登場する前年、1982年に発売されたF3/T(装着のレンズはAi 20mm F2.8S)です。F3/Tの「T」はTitan(チタン)を表します。ニコンは、軽くて丈夫なチタン素材を積極的にカメラに使用してきました。まずS・Fシリーズのシャッター幕に使用され、さらにF2ではボディ外装にチタンを使用したモデルが登場しています。

 F3シリーズでは、ご覧いただいているチタンカラーのF3/Tが1982年に発売され、2年後にブラックモデルが登場しています。昨日ご覧いただいたF3Pは先に記した通りF3/T登場の翌年に発売されますが、F3Pで採用されたボディ内部の基板や接合部の防滴・防湿処理はこのF3/Tに先行採用されています。軽い素材であるチタンを使用していることから、オリジナルのF3HPの760gに対して20g軽くなっています。

 F3/Tが登場した1980年代はブラックボディ全盛期であったため「白チタン」と呼ばれたシルバーモデルは人気がなく、20年にも及ぶF3の歴史の中にあって僅か6年でその姿を消してします。そのため生産台数は非常に少なく、今では希少モデルとして珍重されています。

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オールド・ニコン(その2)F3P+Carl Zeiss Planar 1.4/50 ZF T*


 名機中の名機と云われるNikon F3ですが、その中でも最もスパルタンなモデルとして今でも多くのファンを魅了するF3Pです。オリジナルF3と一目でわかる外観の違いはホットシューが付いていること、シャッターボタンの防滴カバーでしょうか。実は、外観でわかる違い以上に内部にはプロのハードなニーズに応える数々の対策が施されているのですが・・・。

 1980年登場のF3(F3Pは1983年登場)は、オールドとは云ってもNikonの100年の歴史からすれば比較的最近の製品とも云えますが、その評価の高さからは歴代のNikon製品の中でも5本の指に入る重要なモデルの一つです。後継のF4、F5が登場してもなお、さらにはデジタル時代の入り口まで製造・販売が続けられたところにF3の偉大さが見て取れます。

 上のF3Pは勿論郷秋<Gauche>のコレクションです。昨日の記事からの流れですが、ついでですので、著しく偏ってはおりますがしばらく郷秋<Gauche>のNikonコレクションをご覧いただきましょうかね(^^)

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