レモン

わたしの手からとつた一つのレモンを
あなたのきれいな歯ががりりと噛んだ

 昨日の神奈川新聞「照明灯」にこんな詩の一節が載っていた。高村光太郎の詩集、「智恵子抄」に納められた「レモン哀歌」からの一節である。

 智恵子は、がりりとレモンを噛んだ数時間後に静かに亡くなった。77年前の10月5日のことであったと記されていた。福島の自然から離れ東京に暮らす智恵子の心は蝕まれていった。その智恵子について書かれた「智恵子抄」。あらためて読んでみたいと思った。

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