唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋<Gauche>の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
オリンパスのユニット交換式カメラ
暫く前にOLYMPUS(オリンパス)のE-3の後継機種がユニット(モジュール)交換式になるのではないかと噂が流れたが、郷秋<Gauche>はこれを聞いて幻の「Mシステムカメラユニット」を思い出した。
この「Mシステムカメラユニット」についてはネット上を検索してもほとんど情報がないが、幸いオリンパス自身が写真と共に簡単な解説のページを用意してくれている(see here)。このページの説明の中で「ミラーボックス機能をまとめたユニット、ファインダーユニット、フィルムバックユニット」と書かれているが、それについてはこちらの写真をご覧いただくと良くご理解いただけることだろう。
ご紹介した両ページには「1969」と記されている。1969年に試作機が完成したと理解してよいのだと思うが、それはオリンパスが満を持してM-1(すぐにOM-1に改称)を世に送り出す4年前のことである。1969年当時の一眼レフ市場はニコン、キヤノン、ミノルタ(現在ソニーが継承)、ペンタックスの他にコニカ、フジ、リコー、ヤシカ、コシナ、トプコン、ミランダなど多くのメーカーが鎬を削っていたが、オリンパスは後発メーカーとしてこの市場に進出するに当たり、尖兵としてまずは当時のスタンダードマウントと云えるPマウントのFTL(1971年発売)送り出しながら、同時にまったく新しい革新的なカメラの開発に取り組んでいたということになる。
しかし、ファインダーやフィルムバック交換可能な「Mシステムカメラユニット」はオリンパスの「独創」ではなく、中判のハッセルブラッドなどでは以前から導入・実用化されている方式であった。後発メーカーとしては既存のモデルにはない付加価値が必要と考えて35mmの一眼レフにおいてもフィルムバックの交換可能なモデルを検討したと云うことなのだろう。折りしもそれまでの白黒が中心からカラーが急速に台頭してきた時期でもあるが、カラーフィルム(及びプリント)が高価であったことから一台のボディで白黒、カラーの撮り分けの可能性を検討したのではないかとは、郷秋<Gauche>の想像である。
結果として35mmの機動性を最大に生かしたコンベンショナルなスタイルながら、当時としては最小最軽量のM-1を完成させたオリンパスであったわけである。そのオリンパスがデジタル時代のフラッグシップ、E一桁シリーズにおいてユニット交換式を導入するとなると、いったいどんなカメラが登場するのか、実に興味深いぞ。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、柚子(ゆず)の花。同じミカン科ですので似ていて当たり前なのかも知れませが、それにしても17日にご覧頂いたレモンの花とそっくりです。ただ、柚子方は花弁が5枚のものと4枚のものの両方があるような気がするのですが・・・。
この「Mシステムカメラユニット」についてはネット上を検索してもほとんど情報がないが、幸いオリンパス自身が写真と共に簡単な解説のページを用意してくれている(see here)。このページの説明の中で「ミラーボックス機能をまとめたユニット、ファインダーユニット、フィルムバックユニット」と書かれているが、それについてはこちらの写真をご覧いただくと良くご理解いただけることだろう。
ご紹介した両ページには「1969」と記されている。1969年に試作機が完成したと理解してよいのだと思うが、それはオリンパスが満を持してM-1(すぐにOM-1に改称)を世に送り出す4年前のことである。1969年当時の一眼レフ市場はニコン、キヤノン、ミノルタ(現在ソニーが継承)、ペンタックスの他にコニカ、フジ、リコー、ヤシカ、コシナ、トプコン、ミランダなど多くのメーカーが鎬を削っていたが、オリンパスは後発メーカーとしてこの市場に進出するに当たり、尖兵としてまずは当時のスタンダードマウントと云えるPマウントのFTL(1971年発売)送り出しながら、同時にまったく新しい革新的なカメラの開発に取り組んでいたということになる。
しかし、ファインダーやフィルムバック交換可能な「Mシステムカメラユニット」はオリンパスの「独創」ではなく、中判のハッセルブラッドなどでは以前から導入・実用化されている方式であった。後発メーカーとしては既存のモデルにはない付加価値が必要と考えて35mmの一眼レフにおいてもフィルムバックの交換可能なモデルを検討したと云うことなのだろう。折りしもそれまでの白黒が中心からカラーが急速に台頭してきた時期でもあるが、カラーフィルム(及びプリント)が高価であったことから一台のボディで白黒、カラーの撮り分けの可能性を検討したのではないかとは、郷秋<Gauche>の想像である。
結果として35mmの機動性を最大に生かしたコンベンショナルなスタイルながら、当時としては最小最軽量のM-1を完成させたオリンパスであったわけである。そのオリンパスがデジタル時代のフラッグシップ、E一桁シリーズにおいてユニット交換式を導入するとなると、いったいどんなカメラが登場するのか、実に興味深いぞ。
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例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、柚子(ゆず)の花。同じミカン科ですので似ていて当たり前なのかも知れませが、それにしても17日にご覧頂いたレモンの花とそっくりです。ただ、柚子方は花弁が5枚のものと4枚のものの両方があるような気がするのですが・・・。
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