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森の代掻き

 見渡す限り続く田んぼではない。小さな谷戸にある小さな田んぼ。果たして一家の一年の食卓を賄えるのかどうか心配になるほどである。

 これまで意図して家屋を写しこまないようにしてきた恩田の森の写真。そのためにフレーミングには随分苦労も工夫もしてきた。良い勉強にもなった。でも、最近考えが少し変わってきた。恩田の森は家一軒ない深山にある訳ではない。都会に残された、ほんの小さな森である。その森のあちらこちらに小さな畑があり小さな谷戸に田んぼがある。呼べば応えてくれそうなところまで住宅が迫ってきているのが今の恩田の森である。

 そんな森の有様を撮っても良いのではないか、ご覧頂いてもよいのではないかと、最近思うようになってきた。それこそが本当の「恩田の森」なのだと。今しばらくは逡巡することとは思うけれど、これからはまさしく都会の中の「恩田の森」をご覧頂く機会が増えてくることだろう。


 昨日恩田Now に掲載した写真を上の写真を見比べていただきたい。縦か横かの違い。田んぼのすぐ脇にある民家が写った横位置の写真と森の深さを強調し民家を排除した縦位置の写真。どちらも恩田の森の現実である。
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