唐松林の中に小屋を建て、晴れた日には畑を耕し雨の日にはセロを弾いて暮したい、そんな郷秋の気ままな独り言。
郷秋<Gauche>の独り言
今度はiPadの無料配布
郷秋はちょうど1年前に青山学院大学、550台のiPhoneを学生に配布と云う記事を書いた。青山学院ともあろう大学がそんなことまでしないと受験者が集まらないのか、巷で云う「大学(厳)冬の時代」とは本当なんだと思ったわけだが、今度はiPadの無料配布である。
名古屋市に所在しないのに何故か「名古屋」を名乗る名古屋文理大学が(考えてもみれば「東京ディズニーランド(シー)」だって所在するのは千葉県浦安市である)、2011年4月に同大学の情報文化学部情報メディア学科に入学した全学生にiPadを無料で配布することを発表した。同大学はiPad無料配布の理由を「新しいモバイル端末であるiPadを教育に導入することで、学生となるみなさんが、新しい情報技術を体感して、次世代の情報社会への想像力と創造力を伸ばす機会としたいと考えています」としているが、何だかなぁ・・・。
iPhoneにしてもiPadにしても、情報を閲覧するにはそれなりに便利だとは思うけれど、数十枚に及ぶ本格的なレポートや論文を書くことは難しいだろう。それはやっぱりPCでするべき仕事だ。だとすると名古屋文理大学がいかにその導入理由をこじ付けようとも、結局は単なる「客寄せパンダ」(古い!)ではないのか。
名古屋文理大学の情報文化学部情報メディア学科が、果たして定員を充足している学科なのかどうかは知らないが、入学定員が100名であるから入学者は最大でも130名。配布するiPadの価格を仮に5万円としても総額650万円である。今どきの高校生がiPad欲しさで受験したり入学したりするほど単純だとは思わないが、僅か650万円の支出でネット上に話題を提供し、それに関する記事を書いてくれるblogerがいれば(事実、郷秋がこうして書いている)、その広報効果を考えれば十分元が取れると云うものである。
自慢じゃないが、毎日400~500名が閲覧(ユニークIP数)している自身のblogでこの話題を取り上げた郷秋に対して、名古屋文理大学が何がしかのお礼をしたいのならば、郷秋としては拒んだりはしないぞ(^^)。
例によって記事本文とは何の関係もない今日の一枚は、水の入った谷戸の田んぼ。「日本の原風景」と云ってよい景色だが、これを横浜市内で見る事の出来る場所はホントに少ないんだろうな。