恩田の森、更新

 本日、恩田の森で撮影いたしました写真をこちらに掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
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雪の下

 春まだ浅い頃、溶け出した雪の下から愛らしい花が顔を出すのならばこの名前が付けられたのも理解できるが、今どき咲く花に「雪の下」はないだろうとずっと思っていた。今年もまた咲き始めたのを機会に調べてみたら「雪の舌」説を発見した。これなら判るぞ。つまり、「雪のように白い舌のような二枚の花弁がある花」の「舌」が「下」に変化したと云うのである。

 動植物の姿は大方が左右対称である。植物の葉っぱも動物の顔も、皆左右対称である。勿論人間の顔も左右対称だが、微妙な「ずれ」が美しさの源であると云う説もある。つまり、完璧な左右対称は整ってはいても人に感性に訴えかける美しさに欠けると云うことなのである。左右対称の美しい中に潜む極僅かな破綻、それは目の大きさであったり眉の形、唇の形であったりするのかも知れないか、その微妙なアンバランスが人の心を揺れ動かのかも知れない。

 「雪の下」の花の形について書くつもりであったが、話が横道に逸れた。

 「雪の下」の花は左右対称ではあるが、上下は非対称である。花弁が独立していない合弁花の場合は上下非対称の場合も多いようだが(奇数枚数の花弁の場合は除くとして)、花弁が独立していながら上下非対称の花は珍しいような気がするけれど、どうだろうか。まっ、美しければそれで良いのだとは思うけれど、いったいぜんたい何の為に、誰の為にこんな姿になったのかを考え出すと眠れなくなりそうなので、止めにしておくことにしよう。

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