崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

菊人形

2018年12月02日 07時06分11秒 | 日記

 昨日の京都の日文研への日帰りは無理したようではあったが、まだ健全であるという自信をもった。交通手段がほぼない辺鄙な研究所からタクシーも呼べない土曜日、闇の中を走り、坂道をおりて、バスに乗れて予定の新幹線に1分前ギリギリ間に合って11時前に帰宅することが出来た。研究会では菊人形、少女の顔の描き方についてきちんと聞いた。電車の中では『戦魂』に慰安婦に関する記述があって驚いた。車内では居眠りできない私には嬉しい興奮が続いた。また研究会の前にメンバーの中の京都精華大学の申昌浩教授と話をしたが、拙著『慰安婦の真実』にコメントがあった。礼儀上の挨拶の言葉かと思いながら何がポイントかと反問してみた。きちんとしたコメントをいただいた。彼は私と同様に日本で生活しており、私と同様に、本書において日本語の経験を生かして慰安所帳場人の日記を読み解くのが、彼にとって実に実感がわいたという。それを聞いて嬉しくなった。


『恨の人類学』

2018年12月01日 05時33分24秒 | 日記

 今日は京都の日文研の研究会、日帰りの参加となる。先週が広島で講演などスケジュールが一杯、負担でありながらも嬉しい。毎日が休日のカレンダーの生活を脱するのが嬉しい。来週大阪第7劇場での映画上映と対談のポスターは杉浦康平氏がデザインしてくださったという。1970年代初めころ私が執筆した野口武徳編の表紙をデザインしてくださった方と記憶しており、フィードバックした。いずれ会えるでしょう。感謝の言葉を述べたい。
 その真鍋教授から
崔承浩監督の『共犯者たち』『スパイネーション』の劇場パンフの転送があった。真鍋氏が「恨」をキー概念として『恨の人類学』の解説文を参考にパンプに書かれたようである。
崔氏はプロデューサーとして『PD手帳』などを制作してきたという。私が「新親日派だ」とMBCで放映され、バッシングされたことを思い出す。私はそのバッシングによりイメージダウンしたが、逆に執筆意欲を持つことが出来た。先日釜山東亜大学校で予定されていた「名士招請特講」の前日中止となった取り消しの文には学生の反対と学校側のPD手帳』に放映された話があげられていた。