崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

雪辱

2018年12月20日 04時26分27秒 | 講義

 数回触れたが私が韓国のある地方の私立大学から「登らせ梯を外された」という同僚の慰めの言葉があった直後それを「雪辱」(恥をそそぐ)するようなソウルの国立大学から講演依頼が来た。快諾した。このように相反することはどこでもありそうな話である。
 韓国から留学を希望する学生が増えている。私に日本人からのネット投稿では韓国で反日を教育された学生たちが日本で就職をすることに反対する意見が多い。私は反日と親日を超えた教育に努めたい。昨日の講義のディスカッションでメディアの問題を指摘した学生の意見があった。私はポピュリズムなど民主主義の問題点が多いと応対した。共産主義、社会主義でも悪くはないとも言った。民主主義とは人類史の中では短い最近のことであり、王朝や専制主義の歴史が長い。民主主義の出発地であったそのフランスから乱暴なデモと暴力の映像(写真)が流れた。民主主義を超越する新しい何々「主義」が創られることを期待する。