昨日の終戦記念日には日韓両国におけるメディアでは戦争一色のような話題が豊富であった。私は元読売新聞西本社福岡記者の南氏によるインタビューの第二回目で朝鮮戦争の話を詳しく語る中「毎日新聞」全国版夕刊が届いた。そこには下関支局の西嶋正法記者が「戦禍が生む人間の狂気」という見出しで4段記事『樺太・瑞穂村の悲劇』を大きく報道したのが目に留まり驚いた。私がサハリン調査が一段落して下関に住むようになって間もない内に在日朝鮮人の徐満洙氏がロシア語を専門とし、ロシア文学の知識豊富な人と知って読みたかったロシア語の本書の翻訳を頼んだ。彼が筆記したものを私がコンピューターに打ち込み始め、また友人のロシア地域研究の一人者の井上紘一氏の協力を得て、5年も掛かって日韓共同出版でようやく出たものである。嬉しい限りである。
先日モスクワラジオで紹介され日本でもこのように評価されたが、朝鮮民族の虐殺問題から普遍的な人間性を問う作品であるのに今のところ韓国や在日からは反応がない。事実を事実として客観的に観ることは大事であるが、小さいものを大きく見ること、見えないものを見る価値観と知恵が必要である。西嶋氏の記事を読みながら小さいものに焦点を当てて深い意味を探してくれたことを強く感じた。
先日モスクワラジオで紹介され日本でもこのように評価されたが、朝鮮民族の虐殺問題から普遍的な人間性を問う作品であるのに今のところ韓国や在日からは反応がない。事実を事実として客観的に観ることは大事であるが、小さいものを大きく見ること、見えないものを見る価値観と知恵が必要である。西嶋氏の記事を読みながら小さいものに焦点を当てて深い意味を探してくれたことを強く感じた。