崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

緊張している日韓関係

2012年08月31日 05時41分01秒 | エッセイ
読売新聞、毎日新聞、西日本新聞など全国誌に第一書房から私の著書編著の『植民地の朝鮮と台湾』『差別を生きる在日朝鮮人』『樺太・朝鮮人の悲劇』の広告が載った。広島大学在職の時の出版物であり、新しく広告が出たので社長にお礼の電話をかけた。彼は言う。全国誌や地方紙に広告を載せるのにおいて、たった一つのある地方紙の編集局から「この時期にその内容の本の広告を載せるのは」と、拒まれたという。時期を表す意外な話である。いま日韓関係が国民よりマスメディアがより敏感であると感じた。一方今朝の「毎日新聞」(下関版)に「楽しい韓国文化論」が「韓国の生活文化学ぼう」という見出しで詳しく記事として紹介された。緊張している日韓関係の中でそれを避けるか、積極的に解決しようかの態度の対照がうかがえる。消極的か積極的かの対照であろう。