崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

「老益壮」

2012年08月02日 06時01分49秒 | エッセイ
韓国釜山聖公会教区の元主教のWilliam Choiと二十数年ぶりに通話した。家内が洗礼を受けたのは日本の聖公会教会であり、馬山では大韓聖公会に所属して信仰生活をした。彼は私にイギリスで研修をして聖職者になってくれないかと誘ってくれた。学者の道かと聖職者の道かを選ばなければならなず、戸惑ったことを思い出す。私の生き方をもう一つ大きく変えるチャンスであったと今思うが、やはり私は学者の道を守ってきたことに後悔はない。その後、彼は日本人女性と結婚し、アメリカ・シアトルに移住し、執筆活動をしている。最近東アジアの宗教に関する数百ページの英文の原稿を送って下さった。彼は聖職者から学問へ関心を寄せている。共同執筆も提案してくださったのでこの秋、シアトルの自宅を訪問して協議する予定である。古い人間関係であり懐かしく嬉しい。今また新しい作業が始まりそうである。まさに「老益壮」(歳をとっても元気そう)そのものである。