崔吉城との対話

日々考えていること、感じていることを書きます。

ふぐの毒

2006年10月12日 06時14分35秒 | エッセイ
 今、井藤という学生の卒論「下関におけるふぐの観光商品化の研究」を指導している。ふぐに無知であり、また美味しさも知らない私にとってふぐは異様なものである。韓国でもふぐ料理は知っていたが一度だけ味わったに過ぎない。一般的には危険な食料とうイメージが強い。下関に来てそのような食品を観光化していることに不思議な印象をもった。しかし「美味しさと毒、毒と美味しさ」という面白さが効果的点でもあると思われる。人でたとえると長点と弱点を持つ、つまり個性の強い魅力とも言える。彼女の卒論に大いに期待している。